Portable C Compiler その1
コンパクトなMC68000用のCコンパイラーが欲しくて、Portable C Compilerを触ってみます。CコンパイラといえばGCCがあるのに、なんでわざわざ面倒なことをするかといえば、ただの趣味です。
Portable C Compiler(PCC)は、Version 7 Unixで導入されたCコンパイラです。 詳しくはWikipediaを参照して下さい。
PCCはUnixの標準Cコンパイラーとして使われていたのですが、現在ではGCCの最適が優秀なため、使われなくなってしまっていました。2011年にAnders Magnusson氏が、PCCをC99に対応させてバージョン1.0としてリリースしました。現在、PCCの開発は止まっているらしく、WEBサイトはアクセスできません。幸い全部ではないですが、INTERNET ARCHIVEにアーカイブされています。
INTERNET ARCHIVEをたどっていくとFTPのアーカイブにたどり着くのですが、ダウンロードができるのはpcc-current.tgzのみのようで、2018/12/12のソースコードになります。
https://web.archive.org/web/20230127184432/http://pcc.ludd.ltu.se/ftp/pub/pcc/
また、2018/09/20のものが、GitHubにアップされています。
当初、Version 7 Unixの古いPCCに手を出していたのですが、コードがANSI C以前の古い書き方なうえ、コーディングスタイルも独特で、まるで古文書を読んでるみたいで諦めました。バージョン1.0以降の新しい方をいじってみることにします。
まずは、PCCをmakeするところから始めてみたいと思います。