≪「全国旅行支援」には参画しません≫
当宿は「全国旅行支援」の割引に参画せず、《10月11日(火)~12月20日(火)》は「女性1~4名でご宿泊の場合」の料金を、期間限定で設定いたします。参画を見送る分、今まで以上に観光案内や情報提供とサービスに努め、目的地意識を持って来てくださる旅人さんに尽くしますので、ご理解・ご了承よろしくお願いいたします。
参画しない理由は「①現行のルールでは、基本料金を大幅に変えないと土曜だけが優遇されてしまう」「②クーポンは本来、宿泊とは関係ないもので、クーポンを付与するために基本料金を変えたくない」「③ワクチン3回接種の条件に賛同していない」――などです。
今回の制度は、クーポンを付与する場合の1人あたりの最低宿泊料金が《平日=5,000円、土曜=2,000円》と、大きな差があります。これだと当宿の基本料金では「平日はクーポンが渡せなくなり、土曜に泊まる人のほうが恩恵が大きくなる」ので、本来の趣旨に沿えませんし、上記のとおり「クーポン付与のために基本料金を変える」のは、本意でもありません。
個人的には「宿泊料金が≪公正≫であるか」に基づいて販売したいと考えています。クーポンを含めた状態で平日と土曜を対等あるいは平日が少し優位にするには、うちは「土曜料金よりも平日料金を1,667円以上安くする」か「平日料金を5,000円に値上げ」しなければなりません(1名1泊の場合)。
また「子ども料金が安め」なので「片親+子ども複数」だと恩恵が受けにくく、一方で「両親+子ども1人」だと対象になりやすいーーなど「大人と子どもの人数や年代で、付与できたりできなかったりが起こる」という問題点もあります。
本来は”別物”であるべきクーポンを「宿で渡す」ために、宿泊代金に含めて考えざるを得ないことが、足枷になってしまいます。「クーポンが付くから実質○○円」ではなく「純粋に宿泊代だけで捉えるのが《宿》としての正しい在り方」だと思います。
当宿は「目的地意識を持って来てくださる人」に向けてルールやコンセプトを示しており「平日に公共交通機関で来られる一人旅や2人組、母子旅など≪小単位≫の人」に「恩恵」があるかを重視しています。なので「参画すると、週末だけクーポンが配布される形になる/本来、安くしたい人への恩恵になりにくい」ことに納得しておりません(「宿泊単体」として見た場合の「割引率」は同じなので「公正」であるためには、曜日に関係なく「最低適用額は同じであるべき」だと思っています)。
その点では、ワクチン接種の回数よりも「地域コンテンツに興味があり、予約段階からルールやマナーが守られている人を安くしたい」ですし、この条件は不要だと思います。
そこで今回は、参画を見送りました。そのため「クーポン付与の基準となる平日5,000円から今回の割引を適用された金額≪3,000円≫」を基準に「女性1~4名でご宿泊の場合」の料金のみ、少し改定いたしました。
なお「ご家族(片親+子どもも含む)」については、料金の変更は行いません。現状、公共交通機関で来てくださるご家族なら「最低基準額から40%割引した料金」より下回りますし、中でも「片親+子ども(特に未就学児が複数人)」だと、女性専用ドミトリーの最低料金以下になることもあるため、変更の必要がないと判断しました。また「大人のみ男女2名以上/男性のみ」についても、変更はありません。
ご家族および大人のみ男女2名以上/男性のみについては、車主体になるため「公共交通機関で来てくださる人を安くする方針」を重視しています。
以上、ご理解・ご了承をお願いいたします。
正直な見解として、2020年のGotoトラベル時には「安さだけ」を理由に来られる人の割合が高くなり、コンセプトやルールに反する人もいました。特にクーポン付与後の10~11月は、町全体を見ても決して客層が良かったとは言えません。また、特に昨年夏ごろから「最低料金しか見ていない男性からの電話が急増」しており、今回も懸念が拭えません。割引制度を設けるのであれば、初期のGotoトラベルのような「宿泊料金だけ35%割引」が最善だったと思います。
「旅宿」としては、コンセプトやルールに「共感」してご宿泊いただける人への「心を込めたサービス」に努めることが大事だと思っていますので、地域を楽しむ“想い”のある人を、心よりお待ちしています。