「第七の旅」を読んで、自分の人生の旅をふりかえってみた
お正月のデトックス期間。
静かに一冊の本と向き合いたい。そう思い
伊藤研人さんの「第七の旅」という本を読みました。
着物で世界を2周し、今は千葉で「Umikaze」という
エコヴィレッジを運営しています。
7年間かけて書き綴った、ご本人の世界の旅紀行なのですが
結論から言うと、久々に「魂がじわじわ」と伝わり
共に旅をし、感動を共有してもらった気がします。
アフリカ、ヨーロッパ、南米、中東を周り、得た世界中の人々との出会い。
オーストラリアのバナナ農園での、過酷な肉体労働の記録と
リーダーを経験したことから学んだこと。
アメリカのインディアンとの人々と共に過ごし、断食し傷つきながら
踊りつづけた儀式での4日間を通して、経験した極限状態での気づきなど。
「できるだけの魂をこめて、この本を書いた」
「この本は自分の分身であり、ここまで自分の胸の内や思いを出したのははじめて」
とご本人も言っていましたが、喜びや、怒り、悲しみ、寂しさなど
そのときそのときの感情や思いが、様々な所で表現されています。
海外を旅して暮らしていると様々な事を感じますが、この本を読みながら
自分が海外を旅した時の記憶をフラッシュバックしていました。
特に感じるのは2つ
まず、宗教観の違いです。
キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、そして仏教など
そこから生まれる様々な生活習慣や価値観があり、そびえる壁はとても高いものでした。
お互いの価値観で相容れないものがあるため、起こってほしくないけれど
結果戦争につながってしまうという、どうしようもない現実。
そして、人種間の違いと、そこから生まれる様々な迫害や差別
世界中の人がバカンスに来る、タイプーケットに暮らしていた頃
僕は、その現実をまざまざと目にし、感じる機会に恵まれました。
インドネシア人のクリスチャンのルームメイトから聞いた
自国の宗教紛争の話
友だちのムスリムや仏教徒から聞いた、様々な宗教観
フランス人のオーナーがやっているバーに集まる、様々な国の人から聞いた
自分の国の話、偏見から生まれる外国人間の、様々な喧嘩の場面など。
そんな話を聞き、現場を見るたびに、決まって考えたことは
「日本人って何なんだろう」、「僕は日本人だけど日本人じゃない」
研人さんも書いていますが、そんな思いにかられたものでした。
平和で治安も比較的安全な、日本という国にいると
その現実を見る機会があまりありませんが、世界を見ていると
日本の良さや素晴らしさに改めて気づかされるものです。
何かがあったときに、この本を見ることで自分の小ささを知り
原点に戻れる、そんな本です。
自分のバイブルとして、たまに見直していきたいと思います。
コロナ禍が明け、海外に旅立てるようになったとき
この本を見てから旅をすると、また違った世界が
きっと見えてくると思います。
出会いをくれた研人さんに、感謝しかありません。
短文かつ稚拙ではありますが、ありがとうを伝えたいと思います。
僕はクラウドファンディングを通じて、この本を手にしましたが
そのうちアマゾンでも販売するかも?とのことです。
研人さんはnoteもやっているようですので、よかったら
チェックしてみてはいかがでしょうか?
https://note.com/kentoitoh
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