風の時代に求められる「複数の仕事を持つ事」について考えてみた
先日、リンダ・グラッドンさんの「LIFE SHIFT」という本を読みました。
「人生100年時代」や「風の時代」と呼ばれるようになり、これまでのように会社だけにしがみついて、定年まで働くという時代は終わり、個人が変化していかなければ生きていけない時代になったなと感じています。
「LIFE SHIFT」の中にも「ポートフォリオワーカー」という名前で記述がありましたが、複数の仕事を持つ事がよく話題になっています。
パラレルワークや復業、中には 10個くらいの複数の肩書きをスラッシュをつけて出す「スラッシャー」という強者の方も出てきています。
僕も個人的には、複数の仕事や収入源を持つ事には賛成です。
ただ、まずは基本となるスキルを最低3年は身につけていくことと
仕事を複数作るなら、3つくらいががちょうどいいかもと思います。
なぜなら、自分の中で「ベース」となるものがしっかりと身につけていないまま複数の仕事に手をつけてしまうと、薄っぺらいキャリアになってしまいます。
また「3つがちょうどいい」というのも、器用にこなせる人なら別ですが
時間を有効に使わないと、なかなか複数を同時並行にこなすのは難しいかもしれません。
ちょうどいいバランスとしては3つくらいが理想では?と思うんです。
気がついたら、僕自身もフリーランスとして今複数の仕事をしているなと思うようになりましたし、そうして生きていく必要があるかもしれないと思います。
少し僕のキャリアのお話になりますが、僕はアルバイトを含めホテルマンを7年。少しフリーター期間もありましたが、そこからWEB業界へ転身し、デザインとプログラミングを続けてきました。
ホテルマンとして学んだのは「社会人としての基本的なマナー」です。
対人関係のスキルや電話の取り方、オフィスソフトの使い方など。
今は、このスキルがあったからこそ、他の業界へ転身しようと思えた気がしますし(根拠のない自信でしたが)
基本的な社会人のスキルがある事は、それだけでも自信につながります。
そして、WEBデザイン、プログラミングで学んだのは
「クリエイティブの楽しさと面白さ」です。
今リモートワークで暮らしていられるのも、これらがあるおかげですし
一生使えるスキルに巡り合えた事に、感謝しています。
そして、僕は今、主に講座作りを通じて、マーケティングとライティングを学んでいます。
改めて一人のフリーランス、個人事業主として、自分を表現する力と
売るための力が必要だと思ったからです。
僕の年代の40代後半ですと、同年代の人は引退というのを視野に置いていく方が比較的多い気がしますが、僕はこれからが新しいステージの開始だと
考えています。
引退して何もせずに老いる生き方より、複数の可能性を持ち
そこに飛び込んでいくという、新しい生き方があってもいい
という気持ちです。
身軽で自由に生きるために身につけておくといいスキルとして
9つのスキルを上げていました。
①プランニング
「企画力」です。ビジネスの着眼点。
②マーケティング
企画したビジネスを「どう売るか」
③ブランディング
ビジネスを「どんな印象にするか」
④デザイン
ビジネスを「どう演出するか」
⑤プログラミング
ビジネスをWeb上に「作り・運営」すること
⑥ライティング
メッセージや記事で「伝える力」
⑦英語力
仕事場を「世界」に。英語で最新情報を取得していく力
⑧経営力
ビジネスを「回していく力」
⑨人間力
度胸・夢・器。「総合的な力」
9つも?と思う方もいるかもしれませんが、もちろん全部が完璧じゃなくていいと思います。どれか得意なものがあって、苦手なものは得意な人にお願いすればいいんです。
60点くらいのものが2つか3つくらいあって
あとは30点とかのレベルでもいいかもなと思います。
ITの発達により、想像以上に「仕事の自由化」が世界中で起こっています。
個人のライフスタイル、人生の質を優先にしつつも、しっかりと稼いでいく。
それが可能なこの時代に、自分の人生を「さてどうするか」と
勇気を出して考えてみるのは、とても大切なことだと思います。
僕たちはいま、夢に挑戦できる時代、叶えられる時代に生きていますし
日本という国はまだまだそこを叶えやすい場所です。
僕も新しい挑戦に向け、少しずつ自分の武器を磨いていこうと思います。