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はじめてのトイカメラ ~DianaF+編~

トイカメラを買いました。

うちのDianaF+。見た目がかわいくてお気に入りです

『ぎんしお少々』という漫画を読んでからというものの、ずっと気になっていたトイカメラ。
スマホを常に持ち歩きSNSに載せる写真撮影もたいていスマホで完結してしまう現代ですが、フィルムを装填しシャッターを切る、フィルムを巻く、そういったある種ちょっとめんどくさいところに魅力を感じていました。

カメラを通した少女の出会いを描く漫画。今回は漫画については割愛しますが、私がトイカメラに触れるきっかけとなった漫画です。よければぜひ!

今回の記事ではトイカメラ(DianaF+)を持ってお散歩した日記を綴っていきたいと思います。

DianaF+で写真を撮るにあたってあんまきまきさんの記事を参考にさせていただきました。
フィルムカメラとはなんぞや?という方もご参考にどうぞ!

というわけで、

DianaF+をもって奈良公園をお散歩してきました。

なにやら会議中の鹿

カメラを手に取ったときシャッターの切り方すらわからなかったのですが、調べてフィルムカメラ露光の性質を理解。
シャッターを切っている間フィルムが露光し、なんやかんやあって写真が撮れる……ということなんだと思います。たぶん。

カメラ屋さんで働いている友人からもアドバイスをいただいたのですが、シャッターを切っている時間があまりにも短いとほとんど真っ暗な写真ができあがってしまいます(実際最初に部屋で試し撮りした写真はほぼ真っ暗で何の写真かわからないほどでした。かなしい…)。

なので気持ちゆっくりめにシャッターを切りつつ、蓋の外し忘れはないか、ピントはざっくりでもいいのであっているか……といったことを考えながらカメラを構えていました。

DianaF+に使用しているのは120フィルム(ブローニーフィルム)と呼ばれるもので、DianaF+では正方形の12枚撮りか、より小さいサイズの16枚撮りを選ぶことができます。
今回は12枚撮りのほうを選んで撮影。

五重塔

ところでフィルムの装填(ロード)ってなんかかっこよくないですか?
余談ですが私はゲーム内での銃のリロードモーションやコッキングを集めた動画を定期的に眺めていて、それに通じるものをなんとなく感じます。
アナログな感じがとてもイイ。
ただ初めてだったのもあって思っていたよりもフィルムの装填に手間取ってしまったのは内緒です。

記事のヘッダーの猿沢池。感光してたらしくオレンジ色の線が入ってます

感光というフィルムカメラならではの現象が起きるのも面白いです。
風情ある場所にオレンジのラインが入っているのは異質で、だからこそただデジタルで撮影するだけでは撮れない。
言ってしまえばアクシデントの類なのですが、端から織り込んでしまえば楽しんでしまえるものです。

フィルムが12枚撮りで、12枚撮り終えたらフィルムを付け替えないといけないので12枚はちょっと慎重めに選びました。
結果としてカメラを首からぶら下げてるのにフィルムの節約のためスマホで写真を撮影することになったりと、傍目には奇妙に映ったかもしれません。。

鹿(多重露光のすがた)

また、DianaF+は多重露光といって同じフィルムに何枚も写真を重ねて撮ることができます。
何回か試してみたんですが、なにぶん現像するまで実際に何が映っているのかわからない
なるべく色合いなどが違う写真の組み合わせのほうがいいと思って風景+鹿の組み合わせにしてみたのですが、一風変わった写真を撮ろうと思うとなかなかコツがいるように感じました。

せっかく面白い撮り方ができるんだしいろいろ試してみたいですね。
修行あるのみです。

たまごのオブジェだ!と思ったら「蓮のつぼみ」らしい。

先程トイカメラは現像するまで何が映っているのかわからないと言いましたが、それが醍醐味でもあります。

「開けてみるまでわからない 宝箱が作れるんだよ」

―――塩原まほろ(『ぎんしお少々』1巻53Pより)

フィルム代の現像代もタダじゃないのに、もしかしたら真っ黒な写真になっているかもしれない。なんなら中古のトイカメラ本体よりもフィルムや現像代のほうが高い。
あるいはフィルムの取り外しに失敗して写真がお釈迦になるやも……。

冷静に考えるとこういう考えが首をもたげてきてしまうのですが、正気にては大業ならず。冷静になる必要なし!
撮らないと始まらないのです。そのためのカメラ。

何気ない風景でもカメラを持ち歩いていれば違って見えてきます。
今回は奈良公園を中心に観光スポットを巡ってお散歩といった感じでしたが、Lomographyのフィルムに刻まれた”Don't Think, Just Shoot.”の言葉の通り好きに撮るのが楽しい。

そう、楽しいのです。
趣味においてもっとも大事な要素。

あえてアナログで、少しめんどくさい手順を踏み、フィルムを付けて、外して、現像してもらう。
外に出るきっかけにもなりますし、いつもと違った景色も見えてきます。
今は絶賛梅雨ですが、なんなら晴れてなくてもいいのです。

DianaF+の絞り(光量の調整)は快晴、晴れ、曇りの3種類からざっくり選ぶ方式。
大雨でなければですが、雨や曇りの日だから撮れる風景だってあるかもしれません。
もう時期的にぎりぎりですが、紫陽花を見に行くというのもいいかも。

ただカメラを首から下げて外を歩くだけでもいつもと気分が変わるものです。
結局のところ奈良公園を回ったときは部屋で撮った1枚を除く11枚は1日で撮り尽くしてしまいました。
あとあんまりカメラ関係ないですが普段入らない喫茶店にも入ってきました。エンジョイしてます。

そして郵送で現像してもらいつつ今に至ります。
現像された写真データが届くまで6日ほど、初めてのフィルムカメラでの撮影だったのでどきどきしていました。
蓋を開けてみると想定していたよりもだいぶしっかり撮れていたので良かった。

トイカメラ、楽しいです。
これからも楽しんでいきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは今回はこのあたりで。


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