【ネタバレあり】パンドラの塔 君のもとへ帰るまで|プレイ日記

長年我が家で埃を被っていたこのゲームを、先日ついにクリアした。

以下ネタバレを含む感想のため、未クリアの方は是非ともご自身の手でこの物語を見届けてから読んでほしい。








全体としての感想

かなり満足度が高い。
ストーリーはもちろん、鎖アクションやセレス獣化までの時間制限が絶妙な点や好感度によるマルチエンディングとボリュームたっぷりで楽しめた。
十三訃塔と監視塔を行き来するだけ、セレスとエンデとグライアイとキャラクターが少ないにも関わらず、重厚なストーリーとゲームシステムで魅せてくれた。

この手のヒロインはあまり好きになれなかった私だが、理不尽な呪いを受けたセレスが可哀想で仕方なく、貢ぎまくった。


初見エンド

私が一番最初に見たエンディングは親密度A「共に永遠を」だった。
前述した通り、何も罪のないセレスに同情し、少しでも心安らかにしていて欲しいと思った。塔から帰宅しては話題が尽きるまで喋り、財布の許す限り贈り物をした。
好感度によってエンディング分岐することは知っていたので、「まあ言うていいエンドいけるやろ」と高を括っていた。

その結果がこれかよ!!!!!!!!!!!
心中て!!!!!!!!!!!!!!!!!
まあでも二人がずっと一緒なら寂しくないか…………片方残される方がお互い辛いし……。

まどマギを筆頭に鬱展開の作品を好んで履修していたためダメージは最小限で済んだ。お前らの犠牲のおかげで他の多くの命は救われたんだハハハ……美しい愛だぜ……。


真エンド・他エンド

あのまま終わってもよかったのだが、謎が多い+チャプター選択できるということで続行。
適当に稼ぎ、深緑の塔でセレスにプレゼントできる服を取りに行きあっという間に好感度MAXへ。
しかしこの表示、かなり見づらい。まああの鎖のデザインがこのゲームの肝なので仕方ない。爪痕を封印する時に降ってくるあの鎖がコレだと分かった時には鳥肌だった。
ああ、二人は死なずに済んだのか、よかった……と安心したのも束の間、封印はグライアイとお爺さんが行うと言う。さ、寂しい……!!ていうか夫婦で来てたのってそういうことだったのか……!

グライアイについては、以下の動画にあるコメントがすごく刺さったので共有。

グライアイはこれまで沢山の人達(中には恋人同士もいたでしょう)を見送ってきたのだろうから、生半可な関係にいちいち感情移入するのに疲れてしまっているのでしょうね。あの人も悲しい運命です。

https://www.youtube.com/watch?v=jG2HjxzzIGg

個人的に一番鬱エンドと思うのは、親密度C「それでも一緒に」なのだが、ここではグライアイがエンデとセレスをエリシュオン軍に売っている。しかし外の状況を知っているのはグライアイだけなので、0号と融合して制御の効かないセレスが殺されるくらいなら……と思ってくれたのかもしれない。
単純に封印の見込みがないので、最後くらいドヴェルグ族の地位向上に努めただけかもしれないが。

封印も終わり、二人が幸せに暮らしている様子まで見られて感無量だった。
セレスの弟は顔を覚えているかな、とか、二人はこのまま結婚するのかなー、とか。とにかく幸せになって欲しい。あんなに過酷な目にあったんだから……平和である幸せを噛み締めて欲しい。


残念な点

ゆとりゲーマー世代なため、マップの表示や謎解きにかなり苦戦した。(これに関しては私に非がありまくり)
カメラアングルも、一部ボス戦で苦しめられた。
また、Wiiのゲームだから仕方ないとはいえ処理落ちする場面があり少し残念だった。
しかし逆にいえばそのくらいしか不満がなく、完成度の高い作品だった。


おわりに

このゲームを最後までプレイして本当によかった。
キャラクターの作り込み、アクションのクオリティが本当に高く、BGMやムービー演出にもこだわりを感じられる。鎖アクションが本当に楽しかった。もっと多くの人にプレイして欲しいので、なんとかリメイク版を出して欲しいと思う。

また、この記事を書くにあたって、開発インタビューがあることを知り読み尽くした。まんまと思惑通り「セレスかわいそう……早く帰らなきゃ!」と言う気持ちになっていたので悔しくもありつつ楽しませてもらった。
是非こちらも読んでみて欲しい。


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