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雪消月
今日から2月が始まったが、1月はなんも変わらない日常を生きた。
「2月」の異名で、「雪消月」という言葉がある。
文字通り雪が消えはじめる月だから
この名前が付けられたのだと思う。
2月は寒さが最も厳しくなる季節である。冷たい風が身にしみる季節であり、心にも冷たい風が吹く。
冬の終わりを感じる頃だと言われても、暖かな春の日差しはまだ遠い。
心の中はどこか重くて暗い気持ちで満たされ、活力も湧いてこない。
そんな時に限って思い出に浸って、いつしか心の内に重くのしかかってくる。
夜になると、暗闇が心の中に広がり、どんどんと追い詰められていくような気がする。
暗闇でひとりぼっちで自分に「生きたい?死にたい?」と問いかけた。
胸の中で渦巻く思いをどう表現すればいいのか迷う日々。
なぜ自分だけがこんなにも孤独で辛いのだろうか。
どうしてこんなにも心が重いのだろうか。
そんな時でさえ、自分よりも辛い人がいると考え、自分の感情を濁そうとするほどに、心のしんどさが強まっていく。
誰かが自分の心の内側を理解してくれるという叶わない願い、ただ時間だけが無情にも過ぎていく。
もう少しで春が来るというのに、なぜこんなにも心が沈むのか。
いつか孤独が解消されて、心が軽くなる日が訪れないことなんて知ってる。
人生を終わらせる日が近づくほどに、カレンダーを見るのさえ億劫になる。
明日起きたら何しようか、明日はどうだろう昨日より笑えたかな。
残り僅かな命に灯を眠れない世界の中心で。