子どもが困難に直面している時の親の態度
テスト期間中の息子。
高校に入ってから、一生懸命勉強をしている様子を見たことがない。
まるで自分の高校時代を見ているようで、身につまされる。
そんな息子が
「今回のテストは赤点を取らないことが目標。だから、英語は必須の単語だけで30点あるから…云々カンヌン」と今回の試験に対して自分の考えを言ってきた。
「考え」と言っても赤点を取らないようにする、何とも低レベルな話、、、。だけど、母は「そうか。そうか。」と聞いている。
それどころか「それはいい!」と途中、相槌を打ったりしている。
これでいいのだ。
息子のあなたはきっと、勉強をやるからにはたーーくさん(と言ってもきっと数時間程度💧)やらなければならないと思っていて、そう思うと勉強に向かう気には到底なれず、気がかりなままYouTubeを見て凌いでいるように母には見えていた。
嫌なこと、やった方がいいけどやりたくないことへの対策ポイントは「ほんのちょっと」「これくらいじゃ意味ないんじゃないの???」程度からスタートすることなんだ。
勉強なら「毎日5分、デスクに座る」程度から始めるのがいいんだ。
ただ、そんなアドバイスを息子にしたり絶対しない。
例え私が息子にアドバイスしたとしても高校2年生がそんな母のアドバイスなど聞くわけない。それどころか過剰な干渉になるだけだ。
だからって、見放しているわけではなく、それどころかよーーーく観察している。
だってココが「最高のチャンス」で、「鍛えられるチャンス」を彼は与えられているんだもの。
この子はどう越えようとしているのか?
その乗り越え方を本人(あるいは周囲の支え、もしくは本でも漫画でもいい)がどれくらい見つけ、アクセルとし復活の力にしていくのか?
どう乗り越えていくかを観察すると彼の未来がわかってくる。
彼は赤点を取らないような勉強法を考えた。これは最高を狙うのではなく、出来る最低限をやろうということだ。最低限だけやるって良くない印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれないが、高みを目指さなければ!と考えて腰が重くなり、YouTubeで時間を潰している彼からすれば、最低限でも手をつけ始めることは大きな一歩だ。まずはそれでいい。
結果、彼のやり方では最低限にも届かないかもしれないし、もしかしたら最低限でもやっているうちにだんだんとやれる範囲が増えていくかもしれない。それは結果を見てからまた調整したらいい。
あくまでも大切なのは芳しくない事実をどう乗り越えるか⁈だ。
人生は長い。大きな変化の流れに乗っている。
きっといい結果を出すだろう。高校でできなければ大学で成せばいい。
子どもが困難に直面化している時、親に何ができるか?!
心がけるべきポイントはふたつ。
基本の態度はデンと構えておく(明るくではない。)
そしてまず、具体的な態度や働きかけに必須なのことは傾聴。
子どもが言うことに対して「そうか」で聞いていく。
ふたつ目は、アドバイスはしないこと。
アドバイスしたくなるのは子どもを励ましたくなるから。
だけど、心配で声をかけるのはやめよう。一切役に立たないしね。
必要な時にはちゃんと子どもの方からくる。
伸びる子は自ら決断する。助ける他人が現れる。
だからこそ、たんたんと。母は美味しいものを作る!だ。
*『ひよこ豆(娘と息子に伝えたいこと、面と向かってはなかなか伝えられないこと)』は、『未処理の感情には気づけば、問題の8割は解決する』と交互に毎週金曜日に更新します。