大人数でボイチャすると独壇場が発生するのを回避したい(特に雑談や二次会系)
ハロー、ワールド。神姫と申します。
TRPGジャンルでオンライン・リモートのイベントを開催したり、そのレポートを公開したり、ノウハウをまとめたりしてます。最近やってないけど。
(以上自己紹介と宣伝)
さてTRPGに限らず、zoomでもdiscordでもそうなんだけど、一つ・一部屋のボイスチャットで集団でわいわいがやがやっていうのはもう絶望的に不向きです。
というのは一人ないし特定の少人数がずっと喋る状況が容易に生まれるから。というかどう足掻いてもそうなるしかない。
ただしトークショーのような、明確な話者がごく少数&聞き手大勢という状況は抜群に向いてる。会場収容数なんてものを一切考慮することなく、無限に聞き手を増やす事もできるし。
というわけで。
「雑談・イベント二次会のボイスチャットで発生する独壇場」の回避策、試した中で効果の感じられたものをまとめました。
なお他の回避策をご存じの方はご一報ください、すぐまとめます。
0⃣ 「進行役・ファシリテーター」を置く
ここでいう「進行役・ファシリテーター」は“会話の流れを交通整理する(できる)人”くらいの意(下記参照)。それを(可能な限り)各部屋に揃える。
そういうのが上手い人をそれとなく呼んでおくだけでもいい。得意な人はいるだけで勝手に交通整理をしてくれる。
ただそういう人は稀なので、意識してやれる人やスタッフに前もってお願いしておくのが丸い。
ただこの役、向き不向きはかなり強いので、難しい人には無理に頼まない。苦手だなーと自覚のある人も無理にやらない。会話整理って本当に高等技術なので……スベり芸が十八番の人以外は本当に辛くなります……(経験談)
例えば「傾聴」は会話の基本スキルと言われるけど、一人の話をずっと深掘りする・したがるタイプの人なんかはもう本当に向いてない。むしろ独壇場を強めて場を白けさせるまであるので避けた方がいい(※会話に向いてないというのではなく、今回必要な役割に向いてないという話なので誤解なきよう)。
広く浅く会話を振ったり、流れが逸れたと思ったら元に戻せる人が向いてる。
理想は一つのボイスチャットに一人ファシリテーターを置くこと。
ただファシリテーターを任せられる人の確保は本当に難しい……せめて部屋数より1-2人少ないくらいまでは集めたいところ。
また、ボイスチャットの顔ぶれによって得手不得手が変わる事もある。上手く行かない場面が発生した時のために、他の進行役と交代しやすい体制(スタッフチャットでこまめに各部屋の状況を確認するとか)を整えておくとベネ。
1⃣ 雑談部屋は複数作る
一つの部屋で少数が喋り、他は聞き手に回る。この状況は不可避です。
しかし雑談や二次会という場では可能ならたくさんの人に喋ってほしいし、色んな人の話を聞きたい。あと自分も喋りたい。
ではどうするか。
部屋を増やせば、その分喋る側に回る人が増える。ロジカル!イージー!
2⃣ 各ボイスチャットに人数制限をつける
zoomで制限つけられるか知りませんが。使った事ないから……
複数の部屋に均等に散らばってもらうため、各部屋に人数制限をつける。
進行役が不得手なら一部屋5-6人くらいがギリ。進行役のスペックに比例して上限が上がるので、各進行役担当によって変えるか、最低人数で合わせるのが面倒がない。
少なくとも、居酒屋に∞人が座れるテーブルは無いんです。
因みにTRPGの卓でも(システムによるけど)GM1人、PL4-5人が限度ですね!同じですね!
3⃣ 企画部屋を作る
雑談や二次会の企画部屋ってのは「面白い話をしないと出られない部屋」とか「主催がその場にいる人を適当に捕まえて訊きたい事を直接!訊いてみる」とか、そういう感じの……「テーマに沿って会話する部屋」とでも言おうか。
会話が企画に沿ってるかどうか、次の話者に移るかどうかを判断する司会=進行役を明確に存在させられるし、企画だとわかっていると参加者もそれに従い易いので、会話の交通整理ハードルがめちゃくちゃ低い。進行役に不慣れな人でも交通整理しやすいので、進行役が足りない時にこういう部屋があるととても便利。
そういう部屋でなくても、飲んだくれたスタッフが「今からこの部屋は面白い話をしないと出られない部屋にします!」とか言うだけで面白くて成立させられるので、辛くなったらとりあえず雑に企画部屋にしてしまうことも可能。有能!
ここだけは人数制限つけないか、人数多め・緩めでいい。企画は人が多い方が楽しいので!
テーマやお題は予め複数リストアップしておくと、唐突な企画発生やテーマ転換にも対応できるので、イベントの準備段階で準備しておくと良い。
当たり前だけど、参加者のプライバシーに繋がりかねない話題とかは避けること。特に居住地に関係する話題・テーマは、全国から人の集まるオンラインならではの楽しさがあるけど、やっぱり喋りたくない人もいるので。
[番外戦術] ボイスでなくテキストにする
実際のイベントはボイスチャットでやって、それ以外の雑談や二次会をテキストチャットで進める。この時は雑談チャットは一つでいいし、人数制限も不要。
ボイスチャットだと一人が喋り続けるけど、テキストだと複数人の発言が入り乱れる雑談が成立しやすい。これなら進行役も一人二人で事足ります。
雑談開始の時間帯だけ決めておいて、みんなでワーッと話すと盛り上がってる感も出る。
SlackとかDiscordなら、絵文字やリアクションで無言のリアクションもできて、発言が苦手な人も意思表示できる。
書き込む人のノリによほど通じた読み手でないと雰囲気察知や洞察スキルが働きにくいので、進行役は「ここからはみんな発言自由です!」「今日はここで解散!」など、はっきりした運営発言でコントロールするのを忘れないこと。
特に「今から〇〇です」「◎◎ここまで」など、進行上の区切りは発言して周知していくと、参加者も「今こういう進行で、ここは発言していいんだな」みたいなのを察して従いやすいです。
✅ まとめ
1. 進行役を用意する
2. 部屋はたくさん作る(最低でも進行役と同数)
3. 部屋に人数制限をつける
4. 「企画部屋」は効率的に人数さばけていいぞ
*. 通話に拘らず、テキストチャットで進めてもいい!!雑談は自由だ!!
おわりに
「こんなんよりもっと効率よく楽に雑談できる方法あるやんけ!!何でコイツ知らんのや!?」みたいに、他の有効策をご存じの方はぜひともご一報ください。
私は常にこの問題の楽な(重要)解決策を求めています。