平和市民戦線2025宣言

年頭に寄せて

西暦では2024年が終わり、2025年となりました。※1

2024年は平和市民戦線が立ち上がった年でありながら、活動と呼べるものは1人が既存の平和運動に参加し、その記事を書くと言うに留まっており、それも4月から5月の短期間のものでしかなかったといえ有様でした。
特に、当団体が掲げていた会合、読書会は何ら開催することができなかったことは皆様に謝罪せねばなりません。
そのような、当団体が置かれた状況を踏まえながら、2025年はどう運動を展開していくのがよいか考えていかねばなりません。

このように、当団体の窮状は問題なのですが、世間の平和を巡る情勢も決して良いものとは言えません。
むしろ悪いとさえ言えます。
国内に目をやれば、中国や主体的朝鮮国※2(北朝鮮)・ロシアによる安全保障上の脅威を盾に日本政府の自衛隊増強と言う名の軍拡路線はとどまることを知らず、加えて、その防衛費補填のための増税まで決定される有様。
世界に目を向けても、大きなトピックとして、ロシア・ウクライナ間の戦争、イスラエルとパレスチナ・アラブ諸国との間の戦闘・虐殺は続いており、そしてシリア独裁政権の崩壊、韓国における戒厳令宣言などがあり、他にも大々的にこそ取り上げられてはいないものの武力行使を伴う不安定な情勢は解消されているとは言えません。
また、日本との間の武力行使こそなくとも、先に挙げたところの中国の覇権主義的行動や主体的朝鮮国の軍事政策も決して無視できる事態とは言えません。
そして、核戦争の脅威も無視できません。
まだまだ平和な世界とは言えない情勢であります。

このような情勢下でなすべきことは何か?
それは、一つに団結であります。
各々、平和のために闘いを続けておりますでしょうが、1人での活動には限界があります。
とりわけ、既存の平和的立場を受け入れ難いが、平和のために立ち上がりたい、という人たちは常に孤立している状況ではないか、と思われます。
先にも述べたような苦しい状況は常に生活につきまとっています。
しかし、そうであればこそ「皆で」闘わねばならないのです。
平和市民戦線をそのような集まりとして創り上げていければと思います。

そして、そのために忘れてはならないのは軍事・戦争・革命、そして平和の学習と研究です。
今や軍事を学ぶこと、軍事を研究することといえば、自衛隊や国家の独占物である状況です。
在野には軍事ジャーナリズムや趣味者の同好会、市民向け講義はあれど、抵抗や闘争の行動に繋がる架け橋としての学習や研究はなされていません。
当団体はかつて新左翼諸党派が自身の軍事的立場を模索するために、在野で闘争の研究を行っていた文化を復興したく思います。
抵抗の、闘争の「言葉」を身に着け、操れるように頑張りましょう。

最後に、この厳しい情勢・状況を打倒するためには闘い続けるより仕方ありません。
今一度、自身の行動を振り返り、新たな戦線へと広げていきたく活動していきます。
共に闘える日が来ることを心からお待ちしております。
皆様の1年が良き1年となりますよう、闘いを始めていきます。

竹崎弘司

※1 暦によってはまだ新年を迎えていない暦もあるため。

※2 北朝鮮が蔑視的な表現であるため、暫定的に使用している当団体主催による造語。DPRKという呼称が中立的なものとしては一般的に有名であるが、英語呼称のアルファベット略語を中立的とすることの違和感を表明したくこの語を創作。

いいなと思ったら応援しよう!