合同公演を振り返る
改めまして!
楽生気分・伊藤梢ソロプロジェクト合同公演にご来場くださいまして、ありがとうございました!
各種SNSでも報告しましたが、
楽生気分「あたしら葉桜」に133名
伊藤梢ソロプロジェクト「八百長デスマッチ」に133名
企画全体で延べ266名のお客様にお越しいただけました。
片方だけの観劇のお客様も、もちろんいらっしゃったのですが、まさかの両チーム、同数動員で、企画自体の"八百長"感が出まして、お後がよろしい感じになりました。
先日、5月11日に無事に打ち上げも終わりました。
幹事してくれた照くんありがとう!
ということで、多少野暮ではあるかもしれないのですが、自分で自分の公演のふりかえりしていこうかと思います。
今回、まぁ考えることたくさんあるので、今回は公演自体篇。
予定としては、残りは「あたしら葉桜篇」と「八百長デスマッチ篇」。
そもそも何故今回の企画はこんな形になったのか。
きっかけは2021年。
2020年2月にダイヤモンド号が日本に到着している週末に、無事に楽生気分 楽級新聞第3号「もしも、シ」を無事終演して、コロナから逃げ切った私でしたが、その後の1年はすっかりYouTubeにハマり、演劇の"え"の字からも遠ざかろうとしてました。
2021年に15周年を迎える柿喰う客さんが、とあるクラファンを実施。
このクラファンに関わったことで、見ることになった作品が「八百長デスマッチ」。
無限に続く出演者2人のユニゾンに、おそらく舞台で私に絡んだ人ならこういう演目には、台詞覚えが一言一句派ではない私には一番遠い人間だと思ってる人は多いと思うのだが、
「これは面白い」「やりたい」と思ったら、やるしかない。
白羽の矢の1本目を飛ばす相手は、旗揚げ公演で「いまさらキスシーン」を演出・主演した、伊藤梢ソロプロジェクト代表、伊藤梢。
福井ならこの人間しかいないだろう。
と、声をかけ細かい詳細は八百長篇で書くけど、相方はこーすけがベストであるとプレゼンし、こずえからこーすけにオファーするも、時はまだコロナ禍2年目。
こーすけが会社的に動けないということで、この段階では一旦お蔵入りになったのでした。
そう、この段階ではまだ合同公演でもなんでもなかったのです。
そして迎えた2023年。
所属劇団のフガLaboが2021年11月に、一旦コロナから復活の金沢公演を打つも、そこからまた冬眠。
ようやく2023年に「赤い薬」をやった、その稽古期間で、こーすけが割と身動きが取れるようになったことを知り、再オファー。
快諾をいただくとこれでいよいよ始動。
しかし、2021年当時ならギリギリ、スタジオしろとんぼを会場にするという選択肢もあったが、もう劇場としては使わなくなってしまい、
簡単に考えうる会場としての選択肢が、フガLaboの「赤い薬」でも使用した
jake's hall Old Rookieさん。
ここで、ネックなのは会場費。
客席キャパと必要な公演回数、あとチケット代…
諸々を考えると色々と辛い。
そこでの閃きが、
楽生気分でも演目を出して合同公演にしよう!
これがきっかけ。
実際にやってみて。
やってやれんことはないスタイル。
これは自分が学生時代にすごく恵まれていたのが、
いろんなタイプのイベントの主催をやらせてもらってたこと。
演劇の公演の主催ももちろんしてるし、
目論見、試みも他のジャンルの経験の応用でなんとかなるってのが
個人的なモットーなので、今回も大きなトラブルなく進められた。
今回、この記事で振り返るのはやってみて良かったことと
あー、そういうこともあるのねってことを挙げていこうかと。
あー、こういうこともあるのね。
良いことと、まぁ悪いことなら
悪いことからの方がいいかなと思うので、こちらから。
まずは、アマチュア演劇人として悔しかったこと。
立場を弁えていても、このタイプの"悔しさ"は持っていないと思う点。
私たちはアマチュアと謙遜していても、あくまで、どこに出しても恥ずかしくはないものを作っている自負があるのです。
まぁ、今回3日間の公演日程の中で、
YouTuberのSUSURUさんのラーメンフェスがどん被りしたこと。
しかも、会場は福井市中央公園で。
フガLabo「赤い薬」のときのコーヒーフェスを思い出す。
ただ、この件に関しては個人的には前売券(3枚綴)を購入し、
金曜のゲネ前、土曜(初日)の小屋入り前、火曜(終演翌日)ときっちり楽しめもしたが、こういうでかいイベントでの大きな集客から、漁夫の利は得られないものかなーと、やんわり思う。
まぁ、来る目的が違うからその点は難しいんだけど。
そして、あとは3日公演の中日には、福井の伝統工芸アイドル さくらいとの
サンドーム単独コンサート。
この点に、悔しさが出るんだけど、結構な負けを感じた点だった。
もちろんこの1日のために断られたこともあるけど、
こちらの公演には、関係者との付き合いで1人で来るけど、コンサートは家族みんなで行くって人が多かった。
これが、正直なところの、地方のアマチュア演劇の立場の無さだなって、思いを久々にしてしまった。知らない人に見られても恥ずかしくないものを、もちろん作っているんだけどね。
まぁ、負けない心を持つことなんだろう。次は、友達、家族を連れて見に行きたいって思ってもらえるものを作り続けることなんだと思う。
まぁ、あとは今回いろんなところに声かけを広めた。他の福井の劇団を見に行ってる福井のアカウントなんかにも宣伝したりしたけど、無反応。これはやはり、付き合いでの観劇って枠を越えられない現状の悔しさに繋がる。
最後は、これも個人的な私見が、そうではなかったってものなんだけど。
客演・客スタッフってすると、まぁ、その客演さん・客スタッフさんが持ってる知らないお客様を期待はされてるもので、それプラス客演元の劇団員さんが客演さんに恥かかせないようにチケットの上乗せしてくるもんだとは思ってたんだけど、実際そうではなく結構世の中はドライだったってこと。
まぁ、これは愛なのか、闇なのか。
演劇関係者を客数の当てにはしないっていう転換期には来てる気はする。
そうだ、4月公演はみんなやめた方がいいよ。
思った以上に、4月に内示がないと予定組めないって人が世の中多いみたい!
やってみて良かったこと。
何よりも、すごくありがたかったのは、まずこういう企画の第一弾に乗っかってくれた、照明の小牧くんと四折さん。
公演日に突入してから思ったこととしては、まぁスタッフさん大変よね(語彙力)、と。四折さんには「今更か」と言われ、もし次回があるならスタッフも出し合った方がいいのでは?となった。それでもチーフ格は準備するべきだけど。
衣装のおーよしさんの実績は各作品のふりかえりで触れていこう。
あとは、会場オーナーのセリーさんが、1年前のフガLabo公演時よりも、さらに前面協力だったこと。僕らが設置した飾り付け以上に、セリーさん自作で色々やったりしてくれてた。(半券でBar JAKEで500円引きとかも)
終演してから、セリーさんが「いやぁ、うちの子どもたちも連れてきて見せてあげたかった」と悔しがってくれたので、大変ありがたかったです。
最後、今回は集客に個人的には結構最後の切り札を切りまくり、全体の半分は自分で呼べたのは頑張ったなというのと、本当に来てくださってありがとうございました。
しかもそのうち都合40枚分くらいは石川の方々が来てくれたこと。個人的に10年以上石川の劇団を見に行ったりして繋がったご縁が形になれたのかなって。また石川に観劇に行きます。
僕個人では、じゃあ石川と一緒にとかって動ける人間ではないんだけど、これほどまで県外の方々が来ていただけた福井の公演は無かったんじゃないかと思う。その点では、集客でも自分の色を出せたかとは思う。
終演後のドリンクタイムでは懐かしの再会みたいな空気にもなってたりしたのは良い雰囲気でした。
手応えはあったので、これをパッケージ化したい。
この合同企画、必要なのは演出ができる人間がいる団体。できれは主宰が演出できるのが手っ取り早い。
まぁ、こんな書き方するのは最近、演出、制作を客で済ますという新しい形の団体が生まれてきているからでもある。
今回は2団体4公演ずつだが、チケット収入平均1500円で8公演っていうのが、Old Rookieでの収支の最低ライン。
次回があるなら3団体3公演ずつが良いのかなとは思う。
また、忘れてころに企画すると思うのでよろしくお願いします。
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