【Twitter連投まとめ】ゲーム業界海外就職ことはじめ
以下、Twitterアカウントに2021年1月9日につぶやいた連投をまとめたものです。
保存版 ゲーム業界海外就職ことはじめ。
ちょくちょくご質問されますしフォロワーさんで興味ある方もいらっしゃるだろうということでまとめてみます。
よければブックマークして後日必要な時に見返してみてください。
1、具体的な応募方法
2、採用プロセス
3、ビザ
4、英語力
1、一番簡単なのは実は具体的に応募するという段階です。
今日ではほぼすべてのゲーム会社は海外からの応募者の場合オンラインのみで採用プロセスを行います。
あこがれのゲーム会社のウェブサイトに行くと、jobsとかcarreersと書いたページがあるはずです。
そこに、今どんな職種を募集しているか一覧があります。ちなみに新卒とか中途といった区分はありません。
各ポジションのページをさらにクリックすると、そのポジションに必要とされるスキル、みたいなことが書かれています。
例えば何年程度の業界での経験、
これらのソフト(maya, max, Substance etc.)が使えることといった具体的なことから、チームワーカーであること、締め切りを守る意識があることといったふわふわした基準まで。
必須スキル、あるとプラスになるスキル、と分けて書いている会社・ポジションもあります。
ポジションページから「応募する」ボタンを押すと、個人情報やポートフォリオへのリンク入力フォームなどが開いて応募完了です。(場合によっては英語CV-履歴書を別ファイルで用意して添付させる会社もありますが、その作り方解説は一般的なことなので別サイトに譲ります)。
2、採用プロセス
応募した情報で人事の書類審査が通ればメールで連絡があり、スカイプ一次面接→(会社によっては)実技試験→スカイプ二次試験→ジョブオファー(採用通知)といった流れが普通でしょうか。各プロセスごとに数週間以上待たされることもあります。
実技試験は会社によってまちまちかと思いますが、3D背景職の場合コンセプトアートや簡単なテキストディスクリプションが送られてきて、1,2週間以内の期間で自宅で製作、データを送る、という感じです。
面接は自宅が近い人はスタジオに呼んで行いますが(例えばEU内だと飛行機代を出してくれたり)
日本から欧米の距離だとオンラインのみになることが多いかと思います。
面接内容は、これまでの職歴と何を担当したかを説明させて、なぜ当社を応募したかという定型の質問があった後は、日本ほど決まりきった質疑応答ではなくフランクでアドリブな会話という感じですがその分、
何気ない会話の中で自分がいかにこの仕事に意欲があるか、形状やディテールを普段から気にしているか、テクニカルな面の知識もあるか、チームワーカーであるかなどをアピールできるとプラスかと。
すべてパスすればジョブオファー、給料、仕事開始日などの手続きが書かれたメールが届きます。
3、ビザについて
自分も正直、昔ははビザって?パスポートみたいなもん?って思っていたのですけど、これ、すごく大事なことです。
パスポートはあなたの国があなたの国籍を証明するもの。ビザは、相手国が、あなたはうちの国で来ていいよと発行するものです。
基本的にどこの国も、お金を落とす観光客は歓迎ですが、労働者はなるべく入れたくないので手続きは得てして煩雑です。ゆえに、会社があなたを海外から呼んで採用する場合、会社は余分なコスト、移民弁護士に高いお金+時間、を払うので、その分採用のハードルがかなり上がります。ここ残酷な事実です。
その意味で、あなたがまだ新卒あるいは業界歴が非常に短いなら、海外でいきなり採用される可能性は残念ながらかなり下がります。今は相手をあっと言わせるポートフォリオや職歴づくりに励みましょう。
4、英語力
ここが一番心理的にネックになっている方も多いと思います。
ただし信じてほしいのですが、実は英語力はあなたが思うほど全然必要なものではありません。クリエーター職は接客するわけでも商談するわけでもなくアートスキル自体が売りなので。発音も文法も無茶苦茶、
質問されてもいつも聞き返す(←自分の経験)、けど簡単に言い直してもらったり、書いてもらったりしてリードのフィードバックをなんとか理解できて、あなたが作るものが良いものなら採用されます。
コリジョンとかバーテックスとかUVとか用語は日本でももともと英語ですし、フィードバックのやり取りで使う言い回しは決まっているので、そういう意味でも理解はしやすいです。
もちろん多少はあるほうがいいので、個人的に英語力を鍛えるのにいいと思ったのは、ネットでネイティブ先生を見つけて、ファーストフード店やオンラインでただチャットするタイプの個人レッスンでしょうか。単語や文法を机で習うことよりとにかくしゃべって、
ああこういうブロークンな英語は伝わるんだ、けどこういうブロークンさは伝わらないんだ、という経験を蓄積するのには学校より個人チャットの方がいいかなと。
現時点ではこのトピックでは以上です。何か個別の質問があればここにリプまたはDMいただければお応えできる範囲でお答えします。
コロナ、ホームオフィスの長期化に伴って、ゲーム業界でも国外からリモート従業員を採用する会社も増えているようです。
海外企業でスキルを積みたいけど移住はちょっと、という方には逆にチャンスが来ているかもしれません。
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まとめは以上となります。元Tweetへのリンク
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