並アマゴルファーの「夏休み研究」(5)下半身作業
夏休み研究シリーズのアウトライン
✓スイングは複合運動、インパクトに収束
✓シナリ・ネジレ動態とクラブヒールの役割
✓心象作業、心象プレートはスイング構築の概念装置
✓「心象作業」に影響するスイング要因と身体要因
※https://youtu.be/7ksrB-l-O2Y
■並アマ標準スイングのポイント
①身体状態は巧緻作業モード
②スイングの必須要素で構成
③左右対称性を維持
スイング構築手順:
下半身作業の「片側股関節位置固定型骨盤回転」
上半身作業の「トップの切り返し」
上半身作業の「インパクト作業群」
■下半身作業(片側股関節位置固定型骨盤回転)
股関節の特徴は「球関節タイプの関節」であること、「大腿骨頭が大腿骨近位端の内側に突出」している形状です
球関節は
サラダボール状の屋根が球表面を「滑り回転」しますが、その移動線は、垂直方向、斜め方向、水平方向のいずれも可能ですが水平回転が安定です
球と屋根の支持軸は多方向に傾斜が可能ですが、垂直方向が安定です
支持軸は垂直、回転面は水平が原則です
片側股関節位置固定型骨盤回転のモデルです
両ひざ関節は内側に締め、{大腿骨頭、膝関節、内踝}をグループ化して、
左右の内踝と股関節を通る操作軸を2本立て、2本軸で骨盤回転を制御します
ドーナツ・ステックモデル
右青枠の作業、片側股関節を位置固定しドーナツを水平回転
片側股関節位置固定型骨盤回転モデル
Cはセンター、Rはライト、Lはレフト・ポジション
右回転運動では定位置に固定された右股関節を中心にして骨盤が水平に右回転し、左回転運動では定位置に固定された左股関節を中心にして骨盤が水平に左回転します
C,R,L姿勢はそれぞれ「静止安定姿勢」であり、骨盤回転面は水平です
左右股関節の固定位置が適正であることが必要条件です
第一ステップで、下部胸椎が固定された「粗大筋力モード」で基本動作を整理します
ホームポジションのC姿勢で、右股関節と右足内踝と、左股関節と左足内踝に2本の操作軸を立て「2軸制御回転運動系」を適用します
右回転では下部胸椎が固定されていますから、頭部は右に移動します。逆に左回転の頭部は左に移動します
R,L姿勢の頭部姿勢を含む上半身が左右に大きくシフトしています
第二ステップで、下部胸椎の柔軟性が維持された「巧緻作業モード」でR,Lの反転過程を円滑化します
下部胸椎は「巧緻作業モード」、左右の操作軸を立て「2軸制御運動系」を適用すると、上半身が下半身に遅れ(結果的に)R,Lの反転が、頭部移動の少ない円滑な行程になります
■片側関節位置固定型回転骨盤運動
片側股関節位置固定型骨盤回転のまとめです
①身体状態は、下部胸椎の可動性が維持された「巧緻作業モード」です
②2軸制御回転運動系を適用します
③左右股関節の固定位置が明確で、左右対称性が維持された骨盤水平回転運動です