やっと終わる【死にたがりの大学生】
最近、ひさびさに飛行機に乗る機会があった。
悪天候の中、飛行機は物凄い勢いで揺れていた。
飛行機に事故は付きものだ。
墜落するかもしれない、ここで終わるかもしれない。そんな不安が頭をぐるぐるするなか、
もし本当にこの飛行機が落ちると分かったら、どんな気持ちになるんだろう。
やっぱり、親や恋人に遺言を遺したくなるのかな。まだここでは終わりたくない、もっと生きたいと思うのかな。
最初にでた答えは
「やっと死ねる」
だった。
自分の意思では踏み出せないが
「不慮」「事故」という理由で人生を終わらせられる。
正直、生死の境を彷徨ったことはないし、そんな状況に居合わせたこともない。だからこの考えは本当に軽率かもしれない。
けど、やっぱりその思いが消えなかった。
そんなことを考えてしまう自分が一番嫌だった。
「あなたが死にたいと思った今日は、ある人が生きたいと思った明日。」
そんな言葉があるように、自分の意思とは反して事故で亡くなってしまった方が沢山いるのに、、、と。