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21. 願望と必至のはざまのハチワレ



先日、母の買い物に付き合うことになり、早めのお昼ご飯を済ませたお店の入り口にはガチャポンマシーンが並んでいて思わず足を止めた。
初老になっても何故かワクワクしちゃうもののひとつがコレで、販売中アイテムを確認するのが癖になっているものだから驚愕に近いレベルで呆れている母をそのままに確認していると、ワクワクレベル1の反応があったのが、フィギュアとしてのクォリティには難アリを自覚してか、1~2錠のサプリメントなら入るであろう苦し紛れな実用性や『香箱座りの猫の小箱』という香箱と小箱はかかっているのか否かがビミョウでネーミングも掠った感メガ盛りのものだった。

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ブサカワとは、決して可愛くはないんだけど、プッと吹き出しちゃうようなブサイクさ加減が可愛いみたいな基準が暗黙の了解としてあるように思っているのだけれど、これはブサカワの片隅ギリギリ落選ぐらいな印象。

しかも、ペルシャ猫2種にエキゾチックショートヘア2種で、三毛とハチワレって、ペチャ顔猫のブーム来てるの?というラインナップ。
この全体的に的を掠っている感じから背景に見えるものが無いこともないけど、そこばっかり見てても楽しくないから今回はスルーして、ワクワク1
で200円投入したいか否かを感じてみると、シーナとカブるハチワレが出たら楽しいな♪と思った時、ハチワレが来ると感じたので財布を取り出すと、初老がガチャポンに食いついている時点で呆れていた母、

「ぇぇ?やるの?(驚)」
「うん、なんかシーナくんみたいな子が来そうなんだよね。」

ガチャガチャと回している所に会計を済ませた旦那さんは、いつものことと
黙って通り過ぎた。(笑)

「ほらぁ☆ これってハチワレっぽくない?ボディ黒だもん。」
「え、本当に当たったの?」と驚く母。

「うん多分ね。ほらねー♪」
「子供みたいね。(笑)」


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以前にも同様のことがあり、その時の感覚に似てたので検証も兼ねてガチャガチャしてみた次第。
シーナくんは、旦那さんの連れ猫で、彼との結婚生活スタートと同時に一緒
に暮らすことになったアメショーMIXで、彼が旅立って十五年は経過してい
るけれど、ふと思い出すと今でも恋しくなるほどの男前だった。
もともと猫好きだから、ついしつこくして同居当初は嫌われたけれど、氣づ
けば半テレパシーでやり取りしている貴重な存在となっていた。

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最初にゲットしたハチワレがコチラ。キリッとした顔立ちや全体から放出し
ている太々しさがシーナにそっくりで、経年による変色や色落ちが見られるほど昔のものだけどシーナだと思うと手放せないので、今はまだ積極的に手放そうともしていない。
これは、小袋に入った自分で選べるタイプだったのだけれど、手にした袋の中身が何故かハチワレな氣がしてワクワクしながら面白半分で買ったら本当にハチワレだったということがあり、今回もあの時の
感覚を思い出すような『手応え』があって確かめたらビンゴ!
その手応えを一言で表現するなら

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疑問符感嘆符に♪も並べたいのが正直なところで、願望と必至が重なり合ったわずかな部分に意識があるような感じ?
こういう体験が全ての人が自分にとっての真実を知っていることの裏付けに
なっているように思える。
そして、久しぶりにシーナが近くに来てくれているようで嬉しかった。

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