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285. ホームポジション

午後の異様な眠氣に抗えず
昼寝を決め込んだら、我が
家の真裏でごっつ工事をして
いて、こんな狭い所であんなに
掘られたらウチが崩れてしまう
んじゃ?
と心配した瞬間、
足元がぐわぁっと盛り上がり
よろけた所でバキッ!と音が
して天井が落ちてくる夢を見た。
少し前のわたしなら不安で
ガクブル決め込む場面だが、
あー、地震來るんだね。
と思った2時間後、サックリ
揺れて「ふむ。」と納得してる
自分が居て「それで良いのか?」
と自我だけが焦ってるのが笑えた。

10年ほど前から時間が消え
つつあるのを感じ始めたが、
いわゆる〝風の時代〟到來で
時間が、より省略されている
のを体感している。

これまで〝事象〟に求められた
尤もらしい理由や能書きも
追いつかないから事象だけを
受け入れ、そこで振れる感情の
針は間違いなくわたし専用ゆえ、
ただ受け入れ味わったら感謝と
共に、保護した野鳥を野に放つ
がごとく見送るサイクルも
風と勢いに乗って早い早い。

原点回帰と繰り返し囁かれて
早1ヶ月。
スルーしていたら原点回帰に
向き合う事象が起きてホーム
ポジションに戻った事で、
遠回りだったと思った10年が
確固たるホームポジションを
創造した10年だった事に氣づいて
ハッとして間違えてばかりの
自分に苦笑した。

そう。
この世界は、わたしの誤りを
訂正するためだけに わたしが
創造したのだ。
今度こそ完全なる降伏の先に
父なる神の国がかすかに見えて
來た氣がしてきた。
ありがとう、わたしの世界。

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