日本の教え「御神渡り」
私の好きな神社の1つに諏訪大社があります。
2022年は7年に一度の御柱祭りが開催されたのですが、諏訪には冬の風物詩もあります。
それは「御神渡り(おみわたり)」です。
諏訪湖は面積約12.81㎢と中禅寺湖よりやや大きめの湖ですが、1月になると、湖面が凍ってその氷が大きな音を立ててせり上がる自然現象が起きます。
まるで大きな龍の背中のように湖面を走る「御神渡り」と呼ばれる道ができることがあります。諏訪湖の上社から下社に神様が向かった道筋と伝えられています。
その道筋によって呼び方があり、八剱神社(やつるぎ)の宮司らによって3本の筋が確認され「御神渡り」と認定されると神事として宮内庁へも「言上げ」されます。
八剱神社(やつるぎ)は、長野県諏訪市にある神社で、八千矛神(大国主神)・日本武尊(ヤマトタケル)・誉田別尊(応神天皇)の三柱の神が祀られています。
「御神渡り」は今から600年ほど前の室町時代から記録が残っています。
亀裂の入り方などを過去の物と照らし合わせ農作物の豊作凶作を占うようです。
この「御神渡り」が観測されると大ニュースとなり、観光客が殺到します。
諏訪は大変寒い地域ですが最近では暖冬の影響か2018年が「御神渡り」最後となっています。
今年はそろそろ見られるとよいのですが。
「御神渡り」が見られなかった年は「明けの海」と呼ばれます。
あなたは、自然現象の偉大さに触れてみませんか?
サクラのKindle出版サポート