日本の教え「堪忍袋の緒が切れる」
stand fmパーソナリティー×Kindle出版サポートのサクラです。
皆さんは、「堪忍袋」という言葉を聞いたことがありますか?
日本では、怒りやストレスを我慢して溜め込む袋のことを「堪忍袋」と言います。
あなたの心の中に、大きな袋があって、その中にムカムカした気持ちやイライラを詰め込むんです。
でも、この堪忍袋、ずっと溜め込んでいるといつか破裂しちゃうんですよね。
だから、日本語には「堪忍袋の緒が切れる」という表現があります。
これは、我慢の限界に達して怒りが爆発する瞬間を指しています。
つまり、「もう無理!」って感じです。
堪忍袋の緒(お)というのは、堪忍袋の口を締めるための紐や縄のことです。
この緒が切れるというのは、紐が切れて袋の中の怒りや不満が一気にあふれ出ることです。
感情をぎゅっと締め付けている紐がプツンと切れ、我慢の限界に達した感情が爆発する瞬間を示すのにぴったりな言い回しです。
仕事や家庭で困ったことがあったとき、多くの日本人はこの堪忍袋に感情をしまい込んで、冷静に対処しようとします。
「まあまあ、ここはひとまずぐっとこらえて我慢しておこう」という感じでしょうか。
さて、堪忍袋は落語でもよく登場します。
「堪忍袋」というタイトルの落語では、ある夫婦が登場します。
妻は夫の行動に対して堪忍袋の緒が切れそうなのに、夫はのんびりと構えています。
終いには妻の堪忍袋の緒が切れて、大爆発し、そのオチが笑いを誘います。
現代の社会ではストレスが堪忍袋に貯まりすぎて破裂しちゃうこともよくあります。
そうならないように、堪忍袋の紐を少しゆるめておくことも大事ですね。
堪忍袋の教えは、我慢することの大切さと感情を上手にコントロールすることの大切さを教えてくれます。
今日もお聴きくださり有り難うございました。