日本の教え「紅葉狩り」
stand fmパーソナリティー×Kindle出版サポートのサクラです。
秋になると、色づいた木々が美しく、紅葉を見に行きたくなります。
でも、紅葉を見に行くことをなぜ「紅葉狩り」と言うのでしょうか?
実は、この「狩り」という言葉には、昔からの日本の習慣が関係しているようです。
「狩り」という言葉はもともと、動物を捕まえることに使われていました。
でも、ブドウ狩りやキノコ狩りのように、何かを採って持ち帰る時にも「狩り」と呼ばれるようになりました。
古語辞典にも「狩り」は「求めてとったり、鑑賞したりすること」と記されています。
紅葉を「狩り」と呼ぶようになったのは、平安時代の貴族たちがきっかけだと言われています。
当時、紅葉を楽しむためには山や渓谷まで出かける必要がありました。
でも、当時の貴族たちは歩くことが「貴族らしくない、下品な行為」と考えられていたのです。
例えば、NHKの「光る君へ」でも、貴族たちが牛車に乗って移動する姿を見たことがあるかもしれません。
そこで、紅葉を見に行くことを、動物を捕まえる「狩り」と同じように、目的を持って自然の中に出かける行動として「紅葉狩り」と呼ぶようになったと言われています。
動物ではなく、紅葉を探し求めるという点で「狩り」という表現が使われるようになったのです。
実際、私も子供の頃に学校行事で「紅葉狩り」を体験しました。
袋を手に山を歩き、きれいな形や色の葉っぱを集めました。
家に帰ってから、その葉っぱでしおりを作ったり、葉っぱの上に紙を置いて鉛筆でこすって模様を楽しんだりしたことをよく覚えています。
今でも秋になると、その時の思い出がふとよみがえってきます。
紅葉狩りは、自然の美しさを感じ、秋の季節を存分に楽しむ大切な日本の習慣です。
この秋も、ぜひ紅葉を見に出かけて、昔から続く日本の伝統を味わってください。
今日もお聴きくださり有り難うございました。
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