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90年代の隠れていない名盤、その50(Gastr del Sol)

記念すべき50回目を迎えた当コーナー。50回目は元Bastroのデヴィッド・グラブスを中心に結成されたGastr del Solを取り上げます。それでは早速レビューに移りたいと思います。

伝説的なオルタナティヴ・ロックバンドBastroのデヴィッド・グラブスが中心になり結成されたGastr del Solが、93年にリリースした記念すべき1stアルバム『The Serpentine Similar』。どこまでも沈み込んで行く様なギターとヴォーカルの弾き語りで始まる1曲目の『A Watery Kentucky』で幕を開けるこのアルバム。Bastroの様な激しいバンド・サウンドは無い。ZNRの様な即興のピアノのソロ・プレイを収めた3曲目の『A Jar of Fat』を挟み、4曲目の『Ursus Arctos Wonderfilis』がスタートする。ギターのカッティングが続き、ベースもギターに合わせて盛り上がって行く、グラブスが秀逸なギタリストだと分かるナンバーだ。そして個人的に、このアルバムのハイライトだと思われる6曲目の『For Soren Müeller』がスタートする。グラブスのギターが続き、曲中でゲスト参加の元Bastroのジョン・マッケンタイアのドラムが打ち鳴らされる。このアルバムで唯一バンド・サウンドのカタルシスが感じられるナンバーだ。Gastr del Solと言うと中期〜後期のアルバムが有名だが、個人的には、このアルバムが最高傑作だと思う。Bastro、マッケンタイアが結成したTortoiseのファンで、このアルバムを聴いていない方がいたら是非聴いて欲しい傑作だ。必聴。

以上、Gastr del Solのアルバム『The Serpentine Similar』の紹介でした。次回は当コーナーはお休みして、90年代のオルタナティヴ・ロック好きの自分が今年でた新譜をデビューする回を番外編的にやりますので、よろしくお願いします!

#90年代
#名盤
#ポスト・ロック

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