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90年代の隠れていない名盤、その44(Drive Like Jehu)

44回目を迎えた当コーナー、50回目が見えて来ました。今回はサンディエゴ出身のバンド、Drive Like Jehuを取り上げます。それでは早速レビューに移らせて頂きます。

アメリカ、サンディエゴ出身のDrive Like Jehuが、94年にInterscope Recordsよりリリースした2ndアルバム『Yank Crime』。ぶっといベースのイントロで始まる1曲目の『Here Comes the Rome Plows』で幕を開けるこのアルバム。鋭さに満ちたテクニカルなギター、複雑なメロディと曲展開、現在では「ポスト・ハードコア」としてジャンル分けされる彼らだが、当時は異端であった。続く2曲目の『Do You Compute』はメロディアスでノスタルジックな、とても印象的なギターリフで始まり、ミッド・テンポなバンドの演奏が始まる3ナンバーだ。続く約3分の3曲目『Golden Brown』は一気にぶっ飛ばすクールなスピード・ナンバーだ。あまりのカッコ良さに眩暈を起こしそうになる。他のは6曲目『New Intro』は、物悲しいイントロで始まり、その演奏に引き込まれる。7曲目の『New Math』はノイズ・ギターで始まりマーチの様なドラムが入り、カオテックなハードコア・サウンドを聴かせてくれる。捨て曲無しの全9曲を全力で駆け抜けた傑作である。ポスト・ハードコアファンは勿論、ハードコアファンにも強く推薦したい。

以上Drive Like Jehuのアルバム『Yank Crime』を紹介しました。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします。

#90年代
#名盤
#ポスト・ハードコア

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