90年代の隠れていない名盤、その58(Brutal Truth)
今日も淡々と更新を続け58回目となった当コーナー。今回はダン・リルカー率いるBrutal Truthのアルバム『Need To Contral』を紹介します。それでは早速レビューに移ります。
ダン・リルカー率いるBrutal Truthが94年にリリースしたアルバム『Need To Contral』。
1曲目『Collapse』は、Swansの様な重く遅いリズムが打ち下ろされる、スロー・ヘヴィナンバー。ダンのシャウトも不穏な雰囲気を一気に煽る様だ。2曲目『Black Door Mine』はグラインド・コアの様な高速ナンバー。3曲目『Turn Face』も高速グラインド・コアと言っていいサウンドだ。4曲目『Godplayer』は一癖でいかないナンバー、印象的なギターリフ、グラインド・ビート、ダリルのシャウトが混ぜあったカオティックなナンバーだ。5曲目の『I See Red』はグラインド・コアと言うよりハードコア・パンクと言いたくなる痛快な一曲。6曲目『Ironlung』は不穏な重低音の電子音が流れ、途中ノイズが入って来る不気味なインストゥルメンタルだ。7曲目『Bite the Hand』はグラインド・コアをベースにした刺激的なナンバー。8曲目『Ordinary Madness』は重戦車がゆっくり動いている様なスロー・テンポのナンバー。鬼神の様なダンのシャウトがリスナーの脳天に突き刺さるようだ。9曲目『Media Blitz』は1分切るハードコア・パンクと言いたくなるナンバー。10曲目『Judgement』はグラインド・コアにダリルのシャウトが重なるが、重なる間の取りかたが凄い。11曲目『Brain Trust』は狂った様な高速グラインド・コアが叩きつけられる。12曲目『Choice of a New Generation』は2分を切る、これもグラインド・コアとハードコア・パンクが融合した様な凄まじいナンバーである。13曲目『Mainliner』も、このアルバムのグラインド・コアとダリルのシャウトが重なる緊張感の高い一曲。14曲目『Displacement』はテクニカルでスピードもスロー、高速のチェンジが巧みだ。ラストを飾る15曲目『Crawlspace』は不穏なノイズが飛び交うインストゥルメンタル・ナンバー。このアルバムのヘヴィネスは尋常ですらある、彼らが叩きつける叫びの様なメッセージが刻まれた凄まじきアルバムである。ヘヴィな音楽を求める全ての人に推薦だ。
以上、Brutal Truthのアルバム『Need To Contral』を紹介しました。次回取り上げるアーティストは未定です。よろしくお願いします!
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