ニートほぼ引きこもり精神障害者でも人生の目標を立てたっていい。
ここ数週間でさまざまな変化があったことは前回のnoteで書いた。
このnoteを見ている人の中で、明確に目標を持っている人はどれだけいるのだろう。
日々仕事やプライベートに忙殺され、とりあえず一日一日を生き延びるだけで精一杯の人もいるに違いない。
また、目標の持ち方について検索してみると、「仕事」や「ライフプラン」といういかにも目標があったらよさそうな単語がヒットしまくる。
これまでの私のように、家で猫とウネウネしているだけの人間は、とりあえず人に迷惑をかけないようにひっそりと生きているしかない……と項垂れるしかなかった。
そんなある日のこと、bonは熟考していた。
「自死ができない以上、28にもなれば自分の人生に責任を持たなければならないな」と。
今までの私は自分の意見を持たず、人生をあきらめ、話し合いから逃げ、嫌なことを嫌ということすらできない人間あった。
しかし、自分で自分の生き方に蹴りをつけることができないのであれば、普通に考えて年は取るし、人生は続くし、中身は全く成長していないのに、見た目だけ人生を生きてきた人らしくなってしまう。
腹をくくるしかなかった。
私なりの目標設定方法
物事には何事もゴールが設定されている。
我々は生きて死ぬだけの個体だが、人間である以上責任とか自立とか、そういうことを考えなければならない。
なるほど、「人間らしいゴール」を設定することで、そのゴールに到達するまでの方法が見えてくるのではないか。
暇だけはあったので、インターネットと向き合いながら、ぼんやりとした目標設定をしてみた。
『人生を豊かにする』
本当にぼんやりとしているが、大事なことだと思う。
続いて、以下のステップを通じて、ぼんやりしていた視界をある程度クリアにしていった。
①そもそも自立って何だろう
『引きこもり 自立』『ニート 自立』と調べてみると、就労移行支援やハロワの記事が膨大に出てくる。
つまり経済的自立をすることが、周囲が認める自立への近道だ。
しかし残念ながら、現在私にはお金を稼ぐ力も、才能もない。
そもそもそれができていたらこんな生活を送っていない。
だからひとまず経済的自立は諦めた。
初めて知ったのだが、自立には4つのカテゴリがあるそうだ。(諸説あり)
1つ目は経済的自立。自分でお金を稼ぐことができる力があること。
2つ目は精神的自立。人に依存せず、自分で人生を切り開いていくこと。
3つ目は生活的自立。自分で料理を作ったり、暮らしを営んでいくこと。
4つ目は性的自立。人に迷惑をかけず、性的な行為を行えること。
1つ目については今は難しいとして、2,3,4つ目についてはやりようがあると思った。
その中でもフォーカスを当てたのは精神的自立と生活的自立だ。
この2項目について考えながら、今の生活と照らし合わせ、以下の画像を作成した。
②マンダラチャートを使用
マンダラチャートをご存じだろうか。
こちら大谷選手が使用したことで一躍有名になったもの。
簡単に説明すると、真ん中のマスに『一番でかい目標』を書き、その周囲に『一番でかい目標を達成するために必要な要素』を8項目設定する。
そこからさらに派生し『必要な要素を達成するために行うべき行動』を周囲に書く。
細分化していくことで「自分ってこういうことがしたかったんだ」「自分がこうなりたいためにはこの行動が大事になってくるんだ」と、自分の内面が可視化される。
私のマンダラチャートはこちら。
「こんなやわやわな行動設定でいいのか?」と思う人もいる。絶対に。
いいんです。
できることから始めていく、そのためのアクションを取るということが大事なのだから。
経済的自立について書かないこともできたが、やはりある程度の収入があることが私にとってはベストだと思ったので、左上に『収入を得る』というテーマを設定した。
マンダラチャートのおかげで、精神の根幹となる「自分が何をしたいのか」について考えるいいきっかけになった。
それまで正直やったことなかった。人生をまじめに考えたくなかったし、自分の人生にそこまでの価値があると思えなかったから。
でも、そんなわがまま言っても、絶対にその怠惰を返済しなければならない時が来る。
「働け!!!」というわけではない。まずはできるかできないかではなく、自分がどうなりたいかについて考えることが、少しだけ人生を上向きにするポイントだ。
後、マンダラチャートや自立について調べて気づいた。
「私、生活的自立、なさすぎ……!?」
父と暮らし始めて2年、飛躍的に家事をする回数は増えたのだが、どうもそれだけでは足りないということに気づいた。
③家事リストを作成
今後どう生きていくにしても、家事スキルはあればあるほど良い。
父からお願いされていた家事以外に、どんな家事があるのだろうと思い、ネットで調べてみた。
めっちゃある。
怖い。
人間ってこんなに……え……?
私は今、27年間の怠惰のツケが一気に来ている。
怖がっても仕方ないので、リストアップされた家事を一つずつ調べ、平均的な頻度を書き出し、カレンダーに家事を行うべきスケジュールを反映させた。
重要なのは右下。
「できなくても仕方がない。まずはどれだけの労力がかかるか把握していこう。」と書いてある。
もうお気づきの方もいるかもしれないが、どう考えても私はまだ人間と呼べるほど人間スキルがない。
書きだしたところで全部できるわけがない。
でも、それでいいんです。
今、事の重大さに気づけたこと、そして少しでも改善していこうと思える気持ちがやっと湧いてきただけで御の字。
最終的にできるようになれば問題なし。
人間は完璧ではないし、完璧を目指すべきでもないと思う。
『知らないからできない』と『知ってるけどやらない』には0と1の差がある。
「時には休むことも必要」という周囲からの労りに感謝をし、できないときはできない!という勇気も必要だ。
④暇ならちょっと目標立ててみる
漠然とした不安は、知識を得ることでちょっとだけ落ち着く。
全部を消し去ることはできないが、私は目標設定をしたことで、家にずっといる間にもやれることがあるんだと気づくことができた。
私のように引きこもりの方やニートの方、精神障害を抱えている人の多くは、基本的に日々を自室で過ごしていることだろう。
今回の目標設定のいいところは、現状を把握し、自分の気持ちを知り、家の中でもできそうな目標を生み出せたこと。
目標というと、絶対に社会復帰しろとか、絶対に働いて収入を得ろとか、社会からの圧は感じるが、私は別にそういうカテゴリに依存した目標を立てなくてもいいと思う。
できなくても死ぬことはない、でもできたらちょっと嬉しい。
その蓄積がささやかな勇気となり、いつかは分からないけれど、大きな転換期を迎えることになるかもしれない。
暇を苦しくない作業で埋めるだけでも、不安を少しだけ遠ざけることにつながる。
①自立したいカテゴリを考える
②マンダラチャートを作成してみる
③毎日に取り入れられるアクションを選択する
④できるときに実行してみる
⑤できなくてもいい、できたらちょっと嬉しい
目標設定。ちょっとした暇つぶしにおススメしたい。
ちなみに2枚の画像作成で4時間程度は暇つぶしできました。
(療養中の方は無理せずご自愛ください!)