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MacBook Proを現役復帰させる #4

古いMacBook Proを入手して、現役復帰させようとするお話です。
これまでの経緯は、↓から

機能確認とトラブルシューティング

必ずといって良いほど、機能していないものがあったりします。MacBook Airの時を思い出しながら、機能確認とトラブルシューティングを行っていきます。

起動音が鳴らない

入手してから、物足りない感じがしていました。そう、起動時の音が出ていないのです。調べてみると、Macでは、よくある症状らしいです。
NVRAMリセットで治るとの事なので、試します。方法は、アップルサポートページから。

option + command + P + Rのキーコンビネーションで対応完了です。
再起動後は、起動音がきちんとなるようになりました。ただ、鳴らなくても良いかなと処置後に思うのでした。

キーボード

MacBook Airの時には、結構、困ったキーボードでしたが、既に体験済みということもあり、Macキーボード仕様に変更した他、かなキーも使えるようにカスタマイズしました。詳しくは、下の記事から。

今回は、なぜかキーボードバックライトの調整等が、キーボードからできるようになっていました。本来は、そうだったのかもしれませんが。

鬼門のカメラ

結構な頻度でカメラが認識しないという事象に当たっています。
このMacBook Proもカメラが認識しないのです。ただ、事例があるようなので、それを参考にカメラを認識させていきたいと思います。

詳しくは、↓の方で解説します。

Wi-Fi, Bluetooth

Wi-Fiに関して言えば、インストール時に既に認識していましたので、問題なしです。Bluetoothは、認識しましたが、アップデートをかけている最中は、動作不安定でした。(Bluetoothマウス) 勝手に無効化されたりと。

ただ、一通りのアップデートが終わると、認識し、無効化されたりすることは、なくなりましたので、一時的なものかと考えています。

FacetimeHDを認識させる

では、鬼門のカメラを認識させていきます。カメラが使えないと、ノートPCの魅力を大幅に削いでしまうと思います。Webミーティングとかで使えないのであれば、デスクトップPCでもいいよね。みたいな。

既に先例がある

"Ubuntu MacBook Pro 2015 カメラ認識しない"で検索をかけると、多くの解決策が検索結果で出てきます。このPCは、Kubuntuですが、Ubuntuの解決方法で十分解決可能です。参考にしたサイトは、こちら。

UbuntuとKubuntuの違いは、ありますが、同じ年式モデルなので、参考にして、カメラ認識にトライします。

知識が足りず、同じにならない

firmwareまでは、順調に進んだのですが、bcwc_pcieあたりからエラーを吐いているのです。一応、最後まで進んでみて、再起動しても、カメラは、認識するはずもないのです。

エラー例1 : コンパイラが足りない

root@MacBookPro:~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie# make
make -C /lib/modules/6.5.0-41-generic/build M=~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie modules
make[1]: ディレクトリ '/usr/src/linux-headers-6.5.0-41-generic' に入ります
warning: the compiler differs from the one used to build the kernel
  The kernel was built by: x86_64-linux-gnu-gcc-12 (Ubuntu 12.3.0-1ubuntu1~22.04) 12.3.0
  You are using:           
  CC [M]  ~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie/fthd_ddr.o
/bin/sh: 1: gcc-12: not found
make[3]: *** [scripts/Makefile.build:251: ~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie/fthd_ddr.o] エラー 127
make[2]: *** [/usr/src/linux-headers-6.5.0-41-generic/Makefile:2039: ~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie] エラー 2
make[1]: *** [Makefile:234: __sub-make] エラー 2
make[1]: ディレクトリ '/usr/src/linux-headers-6.5.0-41-generic' から出ます
make: *** [Makefile:12: all] エラー 2

エラー例2 : カーネルモジュールが見当たらない

root@MacBookPro:~/facetimehd-firmware/bcwc_pcie# sudo modprobe -r bdc_pci
modprobe: FATAL: Module bdc_pci not found.

正直、初心者レベルでは、挫折しそうなエラーです。しかし、カメラをあきらめると、PCの魅力が半減するので、方法を考えます。

Chat GPTにサポートしてもらう

このエラーコードを抽出して、もう一度、検索をかける方法もありますが、ヒットした内容が求めているものとマッチする可能性は、低いと思います。
このエラーコードだけだと、ほぼ英語サイトの結果しか出ません。

ふと思ったのが、PythonやSQL, phpをする時、コードがうまく書けず、プログラムが走らない場合は、Chat GPTでどこが悪いのか確認をしていました。
同様にUbuntuのコードもChat GPTで確認できるのではないかと考えました。

Chat GPTにエラーコードに原因と対策を教えてと入れてみると、回答が。
エラー例1の場合

エラーメッセージによると、使用しているコンパイラ gcc-12 が見つからないことが原因でビルドが失敗しています。これを解決するための対策を以下に示します。

エラー例2の場合

modprobe: FATAL: Module bdc_pci not found. というエラーメッセージは、カーネルモジュール bdc_pci が見つからないことを示しています。これは、モジュールがロードされていないか、そもそも存在しない場合に発生します。以下の手順で原因を特定し、対策を講じることができます。

他にもいくつかエラーを吐きましたが、Chat GPTでひとつづつ確認していき、修正していくと、カメラ認識ができました。

要するに先人達の知恵にあるPC環境と自身のPC環境が違うことが最初の原因で、その環境を同じにしてあげれば、先人達と同じ成果が得られるのです。
その環境を同じにするために、Chat GPTの力を借りるという訳です。

Ubuntuフレーバーと言っても、必ずしも同一の条件ではないことです。


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