USBメモリー検証 : Amazon売れ筋製品の闇を覗く #2
今回は、Amazon 売れ筋ランキングで上位にあるUSBメモリーを検証してみました。星1つレビューに闇があるようです。今回は、もうひとつ検証した製品になります。
検証するUSBメモリー
PHICOOL UD60B USB 3.0 128GB
これもお勧めによく表示される商品です。中華メモリーにある、デバイスを選ばずに使えるUSBプラグであることを謳っています。USB 3.0対応で、スペックは、未公表です。2024/7/1時点での売れ筋ランキングは、4位でした。
検証
Windowsで、どのように認識されているかタスクマネージャーで情報を見てみますが、こちらの商品も容量表示に違和感を覚えます。
公称容量128GBで、実容量125GB表示です。
では、他の128GB USBメモリーの情報を見ると、以下のようになります。
参考までに検証テスト済の2機種を同じように見てみます。
だいたい容量の10%程度は、実容量が少なくなります。
キオクシア : 128GB → 116GB
トランセンド : 128GB → 115GB
しかし、このUSBメモリーは、実容量が上の2機種とは異なります。
PHICOOL : 128GB → 125GB
これが違和感を感じる理由です。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
ベンチマークテスト結果で推測ができそうです。なんとなくですが、容量偽装疑惑が…。
たぶんなのですが、このUSBメモリーのUSBコントローラーは、USB 2.0のような気がします。
こちらのUSBメモリーも性能面で選択する理由は、なさそうです。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
こちらもまた、容量・リード・ライトテスト結果は、散々なものでした。
まず、容量ですが、容量偽装が発覚。実際の容量は、64GBのようです。
USB 3.0対応は、USBプラグの色だけで、実際は、USB 2.0のようです。
(中華あるあるです。)
まとめ
高速を謳っていますが、残念ながら15年前くらいだったら、そうだったかもしれませんが、現在では、当てはまりません。そして、容量偽装されている事実も発覚しています。中華USBメモリーの偽装率がここにきて高くなったと感じました。(簡単に日本国内で入手できるという意味で)
容量偽装の推測というか仮定ができそうな気がしました。
以前にも容量偽装USBメモリーの記事をしましたが、ベンチマークテスト結果に共通点があるように見えました。2点あります。
・ ベンチマークテスト結果がUSB 2.0性能を指し示している
・ 容量様々だが、タスクマネージャーの情報に共通した違和感がある
ベンチマークテスト結果がUSB 2.0性能について
特に今回入手したUSBメモリーは、結果が似ています。ここでは、データを出しませんが、検証したUSB 2.0対応のUSBメモリーも似たような数値です。
個人的には、↓の記事で指摘したUSB 2.0コントローラーチップを同じように使用しているのでは?と思いたくなることです。
あと、USBプラグですが、色々と形状が変わるせいか、接触というか、PCへの認識が悪い時がありました。(USBメモリーをいじると認識)
たぶん、このプラグの加工精度があまり良くないのだろうと思います。
後悔しないお買い物を
同じ128GBのUSBメモリーなら、以下のようなものをお勧めします。
正直、こちらの方が価格も今のところ、安いです。変換プラグを追加購入してもこちらの方がはるかに信頼できると思います。
実際の容量が64GBだったので、性能が良く、価格もお手頃な64GB USBメモリーを選ぶなら、今なら、↓をお勧めします。128GBモデルもお手頃だと思います。
くれぐれも容量偽装されたUSBメモリーを選択しないように、よく調べてから、お買い得なものを選択したいものです。
今回は、容量偽装製品がここまで身近になったのかという事を認識させられました。