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国内ブランド バリューモデルを比較してみた [USBメモリー]

USBメモリーバリューモデル (キャップ式)の5機種を比較検証しました。
検証に用いた機種は、USB 3.2対応であることと、32GB~64GBの容量で、国内ブランドを主に選択しました。購入は、Amazon行いましたので、ほぼ全てが専売モデルとなりました。


検証した5機種について

バッファロー(BUFFALO) RUF3-K32GA-BK/N : 32GB

Amazon専売モデルと思われます。こちらの32GBモデルをチョイスしました。実質的にカタログモデルのRUF-KBシリーズと同等品と思われます。RUF-KBシリーズのメーカー検証スペックは、約70MB/sとの事。

バリューモデルとはいえ、本体にアクセスランプがついているのは、バッファローだけでした。

エレコム(ELECOM) MF-HSU3032GBK/E : 32GB

PC周辺機器でおなじみのエレコム製品ですが、こちらも専売モデルのようです。こちらの32GBモデルをチョイスしました。比較できそうなカタログモデルは、MF-HSU3Aになりますが、違いは、USB 3.2対応かUSB 3.0対応です。

ちなみにカタログスペックは、非公表です。

アイ・オーデータ (I・O DATA) BUM-3D32G/K : 32GB

こちらの機種も特定販路専売品になりますが、他の通販でも若干見かけます。こちらの32GBモデルをチョイスしました。アイ・オーデータのカタログモデルでは、一般向けのキャップ式USBメモリーは、ありませんでした。

こちらもカタログスペックは、非公表です。

キオクシア (KIOXIA) TransMemory U301 : 64GB

東芝メモリから社名変更したキオクシアは、国内で唯一のメモリー製造メーカーです。こちらからは、TransMemory U301の64GBモデルをチョイスしました。3色のカラー展開しているスタンダードモデルです。

こちらもカタログスペックは、非公表です。

エーデータ (ADATA) UV150 : 64GB

既に検証テスト済でありますが、ベンチマーク機種として、ADATA UV150 64GBモデルを選択しました。先に紹介した4機種と同様にキャップ式のスタンダードモデルです。

カタログスペックは、シーケンシャル読出速度で約100MB/sです。

ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)

カタログスペックについて、国内ブランドは、ほぼ非公表でしたので、比較するような形で検証結果を見ていきたいと思います。

SEQは、シーケンシャル速度を指し、主にファイルの読出、書込する時にキーになるポイントとなります。
RNDは、ランダム速度を指し、主にアプリの読出、書込する時にキーになるポイントとなります。

読出速度 (Read)

書き込まれているファイルを読出する速度の検証です。

Cristal Disk Mark 読出速度 (Read) 検証結果

結果から見ると、ADATA UV150が圧倒的に速いですが、私的に注目したいのが、KIOXIA U301です。シーケンシャル速度は、ADATAに及びませんが、ランダム速度では、KIOXIAが最も速い結果となっています。

書込速度 (Write)

USBメモリーにファイルを保存する時の速度検証です。

Cristal Disk Mark 書込速度 (Write) 検証結果

書込速度では、ADATA UV150とKIOXIA U301が群を抜いています。Readと同様にランダム速度では、BUFFALOが他よりも速い結果を示しています。

容量テスト [+読出、書込テスト] (H2testw)

当たり前ですが、容量テストは、全てOKでした。ここでのテストは、どちらかというと、容量テストよりその時の読出、書込速度に注目しています。
H2testwでは、全容量に対して、書込と読出を行って、測定しました。

H2testw 読出、書込速度 (Read, Write) 検証結果

読出に関しては、Cristal Disk Markの結果と同様にADATAとKIOXIAが上位の数値を出していますが、注目は、書込です。Cristal Disk Markでは、良さそうに見えなかったIO DATAが群を抜いて良い数値を出しています。

アプリ動作テスト (Ubuntu)

ランダム速度性能が問われるUbuntuのインストール、ブート(起動)のテストです。ここまでのテストでは、Cristal Disk Markの結果に近い結果を出していますが、H2testwでの書込速度では、異なる結果も出ています。

Ubuntu インストール時間、ブート時間 検証結果

インストール、ブート共にKIOXIAとIO DATAが他を大きく引き離しています。KIOXIAは、Cristal Disk Markの結果と結びつく部分も多いですが、IO DATAに関しては、Cristal Disk Markの結果から鑑みると全く違った印象を受けました。(良い意味で)

コスパ比較

今回のテストを行うにあたって、調達した時、ちょうど、Amazonのブラックフライデーセールの時期でした。現在との販売価格に差が生じますが、セール期間中、USBメモリーは、セール対象になりやすいので、その時に購入するのも良いかもしれません。

1GBあたりのコスト比較 (円/GB)

BUFFALOが最安でした。購入時、セール対象品となっており、560円でした。この価格は、ダイソー専売品のHi-DiscのUSBメモリーと10円しか違わず、性能を考えたら、間違いなく買いな価格でした。ELECOM以外は、大体1GBあたり約20円です。
ADATAのみ平均販売価格で算出していますが、Amazonでは、比較的安価で販売されていますので、コスパは、もっと良くなります。
(2023/12/4時点での販売価格を基にすると9.7円/GBです。)

ベストバイは、どれなのか

今回、比較検証した結果、この中でのベストバイは、キオクシア (KIOXIA) TransMemory U301 64GBです。

国内唯一の製造メーカーの製品であって、検証テストでは、常に上位に位置していました。特に苦手する項目もなく、どんなシチュエーションでも使えるなという印象を持ちました。販売価格は、高そうに見えますが、国内ブランドでは、唯一、64GBモデルを選択していますので、容量面を考慮すると、コスパも良く、誰にでもお勧めできるモデルかと思います。


次点を選べとなったら、正直、難しいです。それは、1つに絞れないからです。という訳で次点の2モデルを紹介します。

まず、1つ目は、アイ・オーデータ (I・O DATA) BUM-3D32G/Kです。

Cristal Disk Markテストにおいては、下位でしたが、H2testwで異なる結果、Ubuntuテストでは、驚く結果を出したこちらのモデルです。Ubuntuに移行したいけど、使い勝手をよく見てみたい場合、こちらを選択するのも有だと思います。

2つ目は、エーデータ (ADATA) UV150 64GBです。

こちらのモデルは、読出速度番長といっても良いかというモデルです。テンプレートファイルをUSBメモリーに入れておいて、読み出して使用する機会が多い方には、選択肢に入れてもよいかと思います。

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