USBメモリーレビュー : SanDisk Cruzer Fit
SanDisk Cruzer Fit 64GBのレビュー
最も省スペースなUSBメモリーのタイプで、SanDiskの中では、USB 2.0対応でバリューグレードになります。しかし、有名メーカーでは、USB 3.0~3.2対応が主流となっており、終売に近い製品です。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
シーケンシャル読出は、USB 3.0対応と比較するのは、酷ですが、USB 2.0対応としては、標準的な読出速度になります。特筆すべき点は、ランダム書込速度がUSB 3.0対応機種と比較しても遜色ない点が挙げられます。
Cristal Disk Markランキング : SanDisk Cruzer Fit
・ SEQ1M Q8T1 (Read) : 10位
・ SEQ1M Q8T1 (Write) : 8位
・ SEQ1M Q1T1 (Read) : 10位
・ SEQ1M Q1T1 (Write) : 9位
・ RND4K Q32T1 (Read) : 8位
・ RND4K Q32T1 (Write) : 4位
・ RND4K Q1T1 (Read) : 8位
・ RND4K Q1T1 (Write) : 2位
※ 2023年11月のランキングになります。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
こちらのテストでは、容量問題なし、速度についてもほぼベンチマークテストに準じた数値となりました。USB 3.0対応機種の読込速度差が30%程度あることを考慮すると、10%程度の違いでしたので、USB 2.0対応機種はの方が誤差が生じにくいと思われます。
2023年11月 SanDisk Cruzer FitのH2testwランキング
・ Read : 10位
・ Write : 9位
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール (書込) テスト
インストールには、36分17秒かかりました。ベンチマークテスト結果からその速度に期待していましたが、期待通りとは、なりませんでした。
ただし、USB 2.0対応機種としては、善戦しており、USB 3.2対応機種を上回っているケースもありますので、全くもって期待外れだったということでありません。
ブート (読出) テスト
ブートは、1分1秒でした。1分切りとは、なりませんでしたが、USB 2.0対応機種ということを考慮すれば、読出速度は、速いのではと思います。
ブート後の動作も不満を持つような動作は、見られなかった事も付け加えておきます。
2023年11月 SanDisk Cruzer Fit のUbuntuテストランキング
・ インストール : 8位
・ ブート : 5位
その他の良い点、気になった点
良い点
やはり、コンパクトに尽きると思います。挿したままでも、マウス等のレシーバーサイズですので、邪魔にならない点がこのタイプの良い点だと思います。
気になった点
一応、ストラップホールがあるのですが、ストラップが通るか、通らないくらいのサイズです。ちなみに手持ちのストラップを試しに通そうとしましたが、通りませんでした。この部分は、実用的ではないです。
個人的な感想ですが、SanDiskの製品は、読出に強く、書込は、少々苦手という印象を持ちました。(SanDisk Ultraも含めて) 最新機種でこの部分がどう変化しているのかをいつか試してみたいと思います。
SanDisk Cruzer Fit 検証結果まとめ
USB 2.0対応機種ながら、検証項目別においては、意外な成績を収める印象でした。ベンチテスト結果と異なり、読出に強い印象を持ち、メーカーのキャラクターが反映されていると思います。
また、USB 3.0対応機種が入ったランキングですが、ランダム書込速度も特筆すべき順位だと思います。
SanDisk Cruzer Fit は、どんなシチュエーションに向いているのか
終売に近いモデルですが、このコンパクトさは、PCに差したままの使用を考えているケースに向いていると思います。マウスのレシーバー程のサイズから、このような使用ケースでもスティックタイプと違い邪魔になりません。
むしろ、高い頻度で抜き差しをするケースでは、使い勝手が良くないかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?