USBメモリーレビュー : HI-DISC ダイソー専売品
HI-DISC HDUF113C32G2 32GBのレビュー
HI-DISC (磁気研究所)のダイソー専売品USBメモリーのレビューです。巷では、コスパが良いといった噂を聞き、検証してみたかった商品です。
こちらの商品は、キャップ式のUSBメモリーで、一般的には、バリューグレードに分類されるかと思います。公式なスペックは、未公表です。わかることは、USB 2.0対応であることです。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
検証結果を見てみると、USB 2.0対応でもこれは…。と思うような残念な結果でした。シーケンシャル読出速度は、USB 2.0対応機種の中では、良い数値ですが、その他の数値は、正直良くないです。
USB 2.0対応機種であっても、USB 3.0対応機種に匹敵する項目が一つくらいあるのですが、この機種には、残念ながらその項目がありません。
Cristal Disk Markランキング : HI-DISC HDUF113C32G2
・ SEQ1M Q8T1 (Read) : 8位
・ SEQ1M Q8T1 (Write) : 10位
・ SEQ1M Q1T1 (Read) : 8位
・ SEQ1M Q1T1 (Write) : 10位
・ RND4K Q32T1 (Read) : 9位
・ RND4K Q32T1 (Write) : 11位
・ RND4K Q1T1 (Read) : 9位
・ RND4K Q1T1 (Write) : 11位
※ 2023年11月のランキングになります。(検証対象 : 11機種)
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
容量については、問題ありませんでした。読出速度については、他のUSB 2.0機種と同等の速度でしたが、書込速度に関しては、他の倍ほど時間を要しました。これは、書込速度が遅い事をこのテストとベンチマークテストで検証できたことになります。
2023年11月 HI-DISC HDUF113C32G2のH2testwランキング
・ Read : 8位
・ Write : 11位
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール (書込) テスト
インストールには、1時間19分13秒かかりました。このテストでインストールに1時間以上要したのは、この機種だけです。インストール中もフリーズしているのかと思うくらいの動作でした。
ブート (読出) テスト
ブートには、21分21秒かかりました。起動に10分以上要したのは、やはりこの機種だけです。起動後の動作もモッサリとしており、アプリ向きでは、ないUSBメモリーといえます。
ちなみにこのテスト最下位は、容量偽装のため、テスト不可となった中華メモリーです。(インストール、ブート共に)
2023年11月 HI-DISC HDUF113C32G2のUbuntuテストランキング
・ インストール : 10位
・ ブート : 10位
その他良い点、気になった点
前の項目まで、酷評ともいえる内容でしたが、強いて良い点を挙げると入手が比較的容易であること、価格がワンプライスであることが挙げられます。コスパが良いという評判は、その通りかもしれません。
気になった点としては、やはり性能が低い事です。
これは、使ってみなければ、わからない世界です。
USBメモリーも最初は、ブランクなので、書込作業は、必ず発生します。
最初の書込作業でこんなに時間がかかることが嫌になるかもしれません。
HI-DISC HDUF113C32G2 検証結果まとめ
こちらのメモリーは、コスパ1点に集中した商品だと思います。
コスパだけ突き抜けたグラフでそれを証明しているかと思います。
詳細を見てみると、コスパのみが良く、性能面は、コスパを意識したせいか、全て置き去りになっています。
USB 2.0対応メモリーだけの比較もそのうちしてみようと思います。
性能面が悪いということは、タイパも悪いということになると思います。
HI-DISC HDUF113C32G2は、どんなシチュエーションに向いているか
この機種、強いて言えば、緊急で、性能度外視で、すぐにでもUSBメモリーが欲しいという方かと思います。そうでなければ、あと200～300円追加して他の機種をネット通販で買うか、ちょっと足を伸ばして家電量販店で他の機種を買う事をお勧めします。
このパッケージを手にした時、性能について、ある程度、想像できました。なので、もっとコスパの良い64GB版には、手が伸びませんでした。
実際、検証してみてここまで差が出るとは、思いませんでしたし、コスパが良くても、タイパが悪ければ意味がないなとも感じました。