USBメモリーレビュー : IO DATA U3C-STD32G/K
IO DATA U3C-STD32G/K 32GBのレビュー
USB Type AとType Cで使用できるUSBメモリーをレビューします。
型番からも推測できますが、アイ・オーデータ製品の中では、スタンダードモデルで、バリュークラスに属する製品です。
カタログスペック (メーカー公表値)
幅 : 18.00mm、長さ : 70.00mm、高さ : 8.20mm、重さ : 11.0gのキャップ式プラボディです。性能は、未公表です。USB Type AとType Cに対応です。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
シーケンシャル速度は、バリュークラスの性能かなと思います。とはいえ、バリュークラスも100MB/s位の読出性能がありますので、ちょっと性能的に物足りない感じもします。
特長としては、ランダム書込速度の性能は、やや良いかなと思います。
大抵の場合、1MB/sを下回るケースが多い中、バリュークラスとしては、健闘している数値だと思います。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
リード・ライトテストでは、ベンチマークと比較して、一定の落ち込みは、見られますが、平均的な落ち込みです。
数値で見ると、悪そうにも見えますが、落込みが平均的な分、数値結果は、ミドルクラスの一部機種より上回っています。地味にそこそこの数値を出すようなモデルかもしれません。
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール(書込)テスト
インストールには、26分56秒要しました。検証済USBメモリー全体平均が26分18秒ですので、平均値に近いという測定結果です。
参考速度は、12.38MB/sになります。
ブート(読出)テスト
ブートには、52秒かかりました。検証済USBメモリー全体平均が2分49秒です。全体でも上位に属する結果で、これまでのテスト結果を覆す数値です。
参考速度は、153.85MB/sになります。
その他良い点、気になった点
良い : デザインのシンプルさ。割り切りとして良い
気になる : キャップは、プラグ毎に違う
スタンダードを謳っているので、このシンプルなデザインの割り切りは、好感が持てます。(ストラップホールすら排除してしまうところ)
一方で、キャップがプラグ毎に違うのは、ある意味良いのですが、デザインを割り切ったのであれば、キャップも共通化してくれた方が良かったかなと感じました。
IO DATA U3C-STD32G/K 検証結果まとめ
ざっくりまとめると性能等は、以下のようになります。
ファイル読出 - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)
ファイル書込 - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)
アプリ系インストール - ★★★☆☆ (USBメモリーの中では平均的部類)
アプリ系ブート - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より速い)
コスパ - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中では平均より高い)
※ コスパは、2024/9/15 Amazon販売価格を基に評価しています。
性能面では、いまひとつアピールポイントがなさそうな反面、Ubuntuブートテストでは、意外な成績をたたき出す等、地味そうで、実は、堅実な性能があるモデルといえそうです。コスパに関しては、49.38円/GBとスタンダードモデルというには、中々、厳しい価格でもあります。
IO DATA U3C-STD32G/K の検証テストを終えて
スタンダートモデルという意味では、デザイン面、好感を持てます。
性能面でもスタンダードモデルであれば、納得いく性能です。
しかし、価格面では、ミドルクラス以上といっても良いくらいの値付けですので、手が出しづらいかなと思います。日本ブランドによくある、カタログモデルとしての価格傾向を受け継いでいるモデルでもあります。