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USBメモリー検証 : デュアルUSBメモリーに速度差はあるのか

USB-AとUSB-C両方使用できるデュアルUSBメモリーが多くありますが、素人的な考えからすると、USB-Cの方が速いのでは?と思ったりします。

実際に検証したUSBメモリーの中には、このデュアルUSBメモリーがいくつかありますので、USB-AとUSB-C両方でベンチマークテストを行い、速度差があるのかを検証していきたいと思います。

検証するデュアルUSBメモリー

検証するデュアルUSBメモリーは、以下の4モデルです。
有名メーカーから無名まで、容量偽装の無いモデルになります。

SanDisk Ultra Dual Drive Luxe 64GB

まずは、SanDiskのデュアルUSBメモリーです。製品パッケージを見ると、アンドロイド対応となっていますので、USB-Cは、アンドロイドスマホでの使用を主に、幅広く対応しています。(iosについては、15から)

IO DATA U3C-STD 32GB

続いては、日本ブランドを代表して、アイ・オーデータのデュアルUSBメモリーです。こちらも製品パッケージを見ると、SanDisk同様の使用前提かなと思います。

HP x206C 64GB

HPブランド製品は、特にスマホOSに対応しているような記載がありません。WindowsとMacOSのみシステム互換性があるとの記載のみです。

中華メモリー #1 64GB

初期の頃に検証した中華メモリーです。対応は、Windows, Mac OS, Androidとなっており、他OS、特にiosに対応しているかは、不明です。

ベンチマークテスト比較

ベンチマークテストは、Cristal Diskで行います。検証PCは、Windows 11です。(いつもUSBメモリーの検証で使用しているPCです。)

SanDisk Ultra Dual Drive Luxe 64GB

ベンチマークテスト結果から見ると、数値の違いが多少見られますが、誤差範囲内の数値だと思います。USB-AでもUSB-Cでも同一性能だといえます。

SanDisk Ultra Dual Drive Luxeベンチマークテスト結果

IO DATA U3C-STD 32GB

こちらのモデルもサンディスク同様の結果です。どちらかというと、ほぼ誤差のない数値が並んでいますので、同一性能です。

IO DATA U3C-STDベンチマークテスト結果

HP x206C 64GB

こちらのモデルは、謎な性能違いが認められます。明らかにUSB Type Cの方が性能が劣っていますが、ランダム書込性能だけは、向上しています。
この傾向を見るにUSB Type Cは、USB 3.2接続ではなく、USB 2.0接続かもしれません。

HP x206C 64GBベンチマークテスト結果

中華メモリー #1 64GB

中華メモリー #1も他モデル同様、ほぼ同一性能といえます。
怪しくなかった中華メモリーですので、そういった意味では、しっかりしているかも。

中華メモリー #1ベンチマークテスト結果

まとめ

USB Type Cだからといって、速いわけではありません。
構造上、USBコントローラーが両方の端子を制御しているはずなので、基本、同一性能だと思ってよいかと思います。(違う意味で例外もある)

違う意味での例外は、HP x206Cです。USB Type-Cの性能が明らかに異なり、推測でUSB 2.0の速度であること。
USB 3.2対応と謳っているのであれば、Type-C側もそれに対応して欲しいなと考えたりしますが。

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