USBメモリーレビュー : Transcend JetFlash 920
Transcend JetFlash 920 128GBのレビュー
トランセンドのJetFlash 920 128GBのレビューです。
モデルレンジは、ハイエンドモデルになります。ここから上のクラスは、コンパクトSSDクラスになります。
カタログスペック (メーカー公表値)
幅 : 20.00mm、長さ : 62.00mm、高さ : 7.80mm、重さ : 10.0gのキャップ型、メタルボディです。性能は、シーケンシャル読出速度 : 420MB/s、シーケンシャル書込速度 : 400MB/sです。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
テスト結果は、USBメモリーとしては、超速です。USB Gen1 対応の外付SSDに匹敵する速さがあります。数値だけ見て、これがUSBメモリーの数値だというのは、信じ難い速度です。しかし、ランダム速度は、SSDと比較すると、ちょっと遅いですが、USBメモリーとしては、超速部類です。
外付SSDとの比較になっていますが、USBメモリーの中で比較対象がないくらい、速い処理速度があるということです。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
リード・ライトテストにおいては、速度の大きい落込がみられました。
大きい落込ですが、元々の速度があるということとUSBメモリー全体で見ると、速度がある結果だったので、この落込には、気づきませんでした。
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール(書込)テスト
インストールには、5分45秒要しました。検証済USBメモリー全体平均が28分14秒ですので、平均より遥かに速い値という測定結果です。
参考速度は、57.97MB/sになります。
ブート(読出)テスト
ブートには、36秒かかりました。検証済USBメモリー全体平均が3分4秒です。高速起動したという結果で、USBメモリーでは、最速になる内容です。
参考速度は、222.22MB/sになります。検証したUSBメモリーで最初に200MB/sを超えたモデルになります。
その他良い点、気になった点
良い : シンプルな外観とデザイン
気になる : なぜキャップ式を採用したのだろうかという点
表裏一体となる評価です。羊の皮をかぶった狼的なコンセプトは、個人的には、好きです。見た目は、よくあるUSBメモリーなのですが、使用している素材が違い、使うと、その性能が段違いに良いと。
ただ、一般向けで考えるとスライド式の方が受けるのかなと。たぶん、JetFlash 920Cと共用設計だから、こうなったと思うと、少し納得できます。
Transcend JetFlash 920 検証結果まとめ
ざっくりまとめると性能等は、以下のようになります。
ファイル読出 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
ファイル書込 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
アプリ系インストール - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
アプリ系ブート - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
コスパ - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中では平均より高い)
※ コスパは、2024/6/24 平均販売価格を基に評価しています。
性能面では、文句なくハイエンドクラスですが、価格面もハイエンド。性能を見てしまうとこの価格も納得できるものです。一方でスティック型等SSDと比較すると、価格帯が大きく異なる(容量も)ので、小容量で高速なストレージを求めている場合は、選択肢に入るかなと感じました。
コスパに関しては、38.91円/GBと全体平均が29.91円/GBなので、平均より30%程高い計算になります。
Transcend JetFlash 920 の検証テストを終えて
速いのだろうなと思っていた通りの結果でした。このクラス、外付SSDと比較されがちですが、コンパクトなボディサイズというのは、強いアピールポイントかと思いました。
特にビジネスユースで考えた場合、かさばる外付SSDより、コンパクトなUSBメモリーの方が、持ち運びしやすいよなと、ふと思いました。
(持ち運ぶ際には、セキュリティー対策をお忘れなく)
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