USBメモリーレビュー : SanDisk Extreme Go
SanDisk Extreme Go 64GBのレビュー
SanDiskのハイエンドモデルであるExtreme Goをレビューしていきます。
公表スペックでシーケンシャル読出速度395MB/sであり、USB3.2 Gen1の理論上最大速度が約625MB/sで転送効率を考えると上限に近いスペックです。
カタログスペック (メーカー公表値)
幅 : 18mm、長さ : 60.3mm、高さ : 7.4mm、重さ : 未公表のスライド型です。
性能は、シーケンシャル読出速度約395MB/s、シーケンシャル書込速度は、100MB/sです。
ボディは、メタルとプラのハイブリットです。
メタル部分がヒートシンクとしての機能を兼ね、プラ部分は、メモリー抜き差し時の持ち手になります。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
シーケンシャル読出速度は、カタログスペック以上に出ています。
シーケンシャル書込速度は、個体差なのか、テスト環境なのか、カタログスペックに届きませんでした。
同じシーケンシャル書込速度でもQ8T1とQ1T1で速度差が出ているところも気になるところです。
ランダム速度に関しては、読出速度は、USBメモリーとしては、比較的良い数値と言えます。書込速度に関しては、サンディスクのUSBメモリーに当てはまることですが、そう重要視していないように見えます。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
リード・ライトテストの結果は、さすがハイスペックモデルという結果でした。十分な数値だと思います。
特に書込に関しては、落込みが少なく、カタログスペックを考慮しても、良い数値であると思います。容量は、問題ありませんでした。
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール(書込)テスト
インストールには、7分18秒要しました。2024年2月の全体平均が30分53秒ですので、速い部類の測定結果です。
時間を要した原因は、Ubuntu領域作成に時間を取られていました。isoファイルのみであれば、もっと速く書込むことも可能だと思います。参考速度は、45.66MB/sになります。
ブート(読出)テスト
ブートには、1分57秒かかりました。全体平均が3分22秒です。
読出速度が速いので、このテスト期待した部分もありましたが、最速とはなりませんでしたが、平均より十分速いです。ランダムも条件により読出速度に影響があるのかもしれません。参考速度は、68.38MB/sです。
その他良い点、気になった点
良い : 本体が熱を帯びても脱着しやすいハイブリットボディ
良い : 高性能なのに他のUSBメモリーとそう変わらないボディサイズ
気になる : スライド式の押し出し部分で指が滑る。
気になる : スライド機構が固く、押し出しにくさを感じた(個体差?)
気になった点は、2つの要因が密接に関係していると思います。
SanDisk Extreme Go 検証結果まとめ
SanDisk Extreme Goをざっくりまとめると以下のようになります。
ファイルの読出 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
ファイルの書込 - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
アプリ系のインストール - ★★★★★ (USBメモリーの中では最速部類)
アプリ系のブート - ★★★★☆ (USBメモリーの中では平均より速い)
コスパ - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中では平均より高い)
※ コスパは、メーカー直販価格を基に評価しています。
今回の性能分布は、軸の数値が他と大きく異なり、性能が突出しています。全体的に、高性能モデルであることが見て取れますが、ランダム速度に関しては、平均的といったところです。
カタログスペックに過度な期待をして、ランダム速度に依存する作業をすると、期待はずれと思ってしまうかもしれません。
コスパに関しては、高価格帯なので、34.38円/GBとお高め。
性能を比較した時、どこに重きを置くかで見方は、変わるなとも感じます。
SanDisk Extreme Goの検証テストを終えて
正直な感想は、速い。の一言です。ハイエンド高性能モデルということである程度のスピードがあるという予想をしていましたが、SATA接続 SSDに近い読出速度には、驚きました。コスパに関してもSanDiskには、この上のモデルがあることもあり、性能に対してお得かなとも思いました。