Kubuntu 24.04 LTSにアップグレードしてみた
アップグレードの通知が来たので、軽い気持ちでアップグレードをしました。これが後悔の始まりなのですが。
今回アップグレードをしたのは、↓のMacBook ProにインストールしているKubuntuです。
ほぼデフォルト設定に戻される
アップグレード自体は、すんなり終わります。特に何か特別なことは、しなければいけない必要もありません。なぜ、後悔することになったのか
最初の異変(?)
アップグレードも終わり、メール返信でもしようかと思い、本文入力していたところ、なんと、日本語入力ができない。
Mozcの設定もおかしくないし、キーボード設定もおかしくない。
でも、日本語入力がおかしい。全角カナしか入力できない状態になってしまっている。メール返信は、別のPCで行うことにして、一旦、保留。
嫌な予感的中
ちょっと嫌な予感がしたので、カメラ動作も確認することにしました。
そうすると、カメラも認識しておらず、カメラも使えないことに。
どうも個人でカスタマイズした設定は、引き継がれることなく、デフォルト設定に戻っているようです。カスタマイズ設定したもので、引き継がれるのは、デスクトップのカスタマイズだけでした。
日本語入力する際に、Macの「かな」「英数」キーで切替ができるようにしたのですが、その設定が使えないとわかった時、カメラにも影響があるかもと嫌な予感がしたのですが、その予感が的中するとは。
カスタマイズの修復
カスタマイズした時と同じ手順で設定していけば、よいのですが、そう簡単にできるものとそうでないものがあるのでした。
日本語入力カスタマイズの修復
これが今回、最大の難関でした。
なぜ、日本語入力ができなくなったのかを原因を探ります。キーボード設定も、Mozc設定も更新前の状態ではあります。
キーボード設定にあるキーボードレイアウトを見てみると、なんと「かな」「英数」キーが「Hangul」になっているではないですか
要は「かな」と「英数」キーは、全く異なるキーとして認識されているようです。調べるとバージョンに関係なく、こういう風になっている方もいるようです。
キーの割り当てを変更しようとすると、このキーを認識していないのです。
困りました。困ったときのChat GPT。
Xmodmapを使用してキーの再マッピングをすれば良いとのこと。
1: 「かな」「英数」キーのキーコードを確認
ターミナルを開き、以下のコマンドで「かな」キーが現在どのキーコードに対応しているか確認します
xev
"xev"は、押されたキーのコードが表示されます。「かな」キーを押して、表示されたキーコードをメモします(同様に「英数」キーも)
2: .Xmodmap ファイルの編集
キーマッピングを変更するために、ホームディレクトリに .Xmodmap ファイルを作成または編集します。(ここでは、"nano"を使用します)
nano ~/ .Xmodmap
以下のように、キーコードを「かな」と「英数」にマッピングします(キーコードが 211 だった場合は、"xxx"を"212"にしてください)
keycode xxx = Kanji # かなキー
keycode xxx = Eisu_toggle # 英数キー
3: 設定の適用
.Xmodmapを更新した後、設定を適用させます。("ターミナル"で設定します)
xmodmap ~/.Xmodmap
4: 再起動時の自動適用設定
既に設定されている場合は、この設定は、スキップしても大丈夫です。
echo "xmodmap ~/.Xmodmap" >> ~/.bashrc
5: 「かな」「英数」キーの動作確認
先ほどのxevコマンドで確認します。2: で設定した内容になっていればOK
6: Mozc設定
Mozcの設定を開いて、先ほど変更したキーを割付していきます。
異なるキーアクションにしたい場合は、コマンドを変更してみてください。
これで日本語入力ができるようになりました。
FaceTimeIDの修復
これは、以外と簡単でした。早い話、ドライバーが当たっていなかったので、認識されていなかったようです。
以前にダウンロードしていたドライバー類は、そのまま残っていますので、もう一度、ドライバーをインストールして認識されるようになりました。
まとめ
Windowsのように気軽に更新するとの違い、多かれ少なかれ何かに問題が生じます。そういうことを忘れており、更新してしまったため、後悔することになりましたが、以外と早く解決することができました。
まだ、気づいていない不具合があるかもしれません。
今のところ、アップグレード後に気づいた不具合かもと思われることは、
・以前よりBluetoothを認識しない確率が上がったこと
・カスタマイズしたデスクトップ環境にソフト起因と思われる謎の横線が
入ることがある
という2点です。
こちらは、今後の更新で解決するかを見ていきたいと思っています。