USBメモリーレビュー : Transcend JetFlash 790
Transcend JetFlash 790 32GBのレビュー
Transcendは、台湾の半導体メモリ製品を中心に製造している企業で、USBメモリーでは、Top 3に入るメーカーになります。その他にSDカードやSSDといった商品もリリースしています。
今回レビューするJetFlash 790は、ミドルグレードの商品といったところでしょうか。ちなみにTranscendでは、公式にパフォーマンスを発表していません。
ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)
では、Cristal Disk Markの結果からみていきましょう。
シーケンシャル速度については、Read, Write共に今まで検証した中で、上位の性能です。ランダム速度についても比較的上位にランクしています。
Cristal Disk Markランキング : Transcend JetFlash 790
・ SEQ1M Q8T1 (Read) : 2位
・ SEQ1M Q8T1 (Write) : 4位
・ SEQ1M Q1T1 (Read) : 2位
・ SEQ1M Q1T1 (Write) : 4位
・ RND4K Q32T1 (Read) : 1位
・ RND4K Q32T1 (Write) : 2位
・ RND4K Q1T1 (Read) : 7位
・ RND4K Q1T1 (Write) : 9位
※ 2023年11月のランキングになります。
容量・リード・ライトテスト (H2testw)
容量については、問題ありませんでした。書込、読出速度は、共にCristal Disk Markシーケンシャル速度の結果を反映していると感じます。
測定方法に違いは、ありますが、シーケンシャル読出速度で100MB/sの速度は、USB3.0対応機種には、欲しいと思っていたところですので、〇です。
2023年11月 Transcend JetFlash 790のH2testwランキング
・ Read : 3位
・ Write : 3位
Ubuntu インストール・ブートテスト
インストール (書込) テスト
インストールには、13分22秒要しました。SSDにインストールすることと比較すると、遅く感じますが、USBメモリーインストールでは、10~20分程度かかることを考慮すると、そこそこ速い部類に入ると思います。
ブート (読出) テスト
ブートは、42秒要しました。高速起動を実感することができ、USBメモリーは、遅いという認識を覆してくれた製品だと再確認できました。
ブート後、もっさり動作することもなく、サクサク感がありました。
2023年11月 Transcend JetFlash 790のUbuntuテストランキング
・ インストール : 3位
・ ブート : 1位
その他の良い点、気になった点
これまで、良いことしか書いていませんでしたが、ここでは、気になった点を書いていきます。
唯一残念に思う点は、スライドのロック機構が他の製品と比較して、ロック感が弱く、PCへの差し込み時にスライドが元に戻ってしまうことがあります。(差し込むはずが、USB本体に格納されてしまう)
これは、他の大柄な機種にも当てはまりますが、本体の幅が20mmを超えていますので、使用する機器のUSB端子間隔が狭い場合、他のUSB機器との干渉に注意が必要です。(隣のUSB端子と8mm位離れていれば、大丈夫です)
Transcend JetFlash 790 検証結果まとめ
Transcend JetFlash 790は、得意、不得意がありそうですが、比較的オールラウンドな活用ができるUSBメモリーといえます。
詳細を見てみると、コスパに関しては、ミドルクラスということもあって、バリューモデルには、対抗できませんが、性能面に関しては、ほぼ上位につけています。
Transcend JetFlash 790は、どんなシチュエーションに向いているのか
比較的オールラウンドに活躍できそうなモデルなため、購入後、しばらくたったら、違う目的にも使用したい、目的を限定したくないという方には、お勧めできるかと思います。
最後に。USBメモリーについて書くことのきっかけになったのは、このTranscend JetFlash 790です。それまでは、USBメモリーは、速度が遅いという印象を持っていたのですが、その印象を覆してくれた製品です。