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USBメモリーレビュー : SONY POCKET BIT USM32GU

SONY POCKET BIT USM32GU 32GBのレビュー

前々から気になっていたソニー USM32GUをレビューします。既に販売開始から年月が過ぎ、ほぼ市中在庫のみとなっているこのモデルの性能は、現行モデルに対して、どの程度あるのかを見ていきます。



カタログスペック (メーカー公表値)

幅 : 18.80mm、長さ : 58.60mm、高さ : 8.90mm、重さ : 9.0gのプッシュスライド式のプラボディです。性能は、未公表です。2012年頃に発売されたモデルのようです。


ベンチマークテスト (Cristal Disk Mark)

発売当初は、きっと高性能モデルであっただろうと推測しますが、月日が過ぎ、現在の性能位置づけは、ボトムラインよりやや上かなという性能です。

シーケンシャル速度については、現在のボトムライン製品と比較しても遜色がなく、書込速度については、上位に届きそうな性能です。
一方でランダム速度については、残念なことに時代を感じさせる性能であったというテスト結果になります。

SONY USM32GU 32GB (FAT32)ベンチテスト

容量・リード・ライトテスト (H2testw)

こちらのテストでは、全般的に速度の低下が大きいことが気になりました。
しかし、現在のモデルベースでの考察になるので、発売当時としては、低下率が一般的だったかもしれません。

現在での基準で置き換えるとボトムライン位の性能で、やや書込速度があるなという性能ではないでしょうか。

SONY USM32GU 32GB (FAT32)容量テスト

Ubuntu インストール・ブートテスト

インストール(書込)テスト
インストールには、22分27秒要しました。検証済USBメモリー全体平均が24分33秒ですので、平均的な結果です。参考速度は、14.85MB/sになります。

ブート(読出)テスト
ブートには、3分33秒かかりました。検証済USBメモリー全体平均が2分31秒です。こちらも平均より遅いクラスに分類され、ランダム速度の懸念がそのまま反映される形になりました。参考速度は、37.56MB/sになります。


その他良い点、気になった点

良い : この当時でプッシュスライド式を採用している
良い : プロダクトデザインは、現在でも通用するシンプルデザイン

気になる : アクセスランプは、わかりやすいが、作業環境によっては、気になるかも

デザインは、シンプルな造形で、機能を一切損なっていないところに好感が持てます。プラボディなのにチープさを感じさせないのは、ソニーかなと思いました。

アクセスランプは、わかりやすいという反面、鬱陶しさを感じる場面もありましたので、ここは、好みがわかれるポイントかなと思います。


SONY USM32GU 検証結果まとめ

ざっくりまとめると性能等は、以下のようになります。

  • ファイル読出 - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)

  • ファイル書込 - ★★☆☆☆ (USBメモリーの中ではやや遅い)

  • アプリ系インストール - ★★★☆☆ (USBメモリーの中では平均的部類)

  • アプリ系ブート - ★☆☆☆☆ (USBメモリーの中では遅い部類)

  • コスパ - ★☆☆☆☆ (USBメモリーの中では高い部類)

※ コスパは、2024/12/20 Amazon価格を基に評価しています。

コスパ面を見ると、90.63円/GBでした。コスパ平均価格が33.40円/GBですので、高い部類です。在庫が少なくなっていることと、発売時期を考慮すれば、この位の価格帯なのかなと感じます。

SONY USM32GU の検証テストを終えて
販売終了が見えている製品ですが、現在のモデルと比較してどうなのかという視点で検証してみました。さすがに現在のモデルと比較にならない性能ですが、発売当時は、それなりの性能を有していたことは、推測できます。

万人向けというより、コレクションとして購入するといったケースであれば、ありなのかなと思いました。

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