「賢者は歴史に学ぶ」
多様性の時代といわれ、いまを理解しないものは排除されようとしている。
数年前まで許されていたことが今は許されなくなっている。
正しいことをしようとするとデメリットも伴う。影に光をあてると、またその影ができる。
多様性を認めるということは、少子化が促進するというデメリットを受け入れなければならない。
歴史は偉大である。受け継がれてきたものには意味がある。簡単に変えてはいけない。
大河ドラマを見ていたら、こんなナレーションを聞いた。
「当時、被り物を取られるということは、今で言うなら下着を脱がされたと同じ感覚の恥辱であった」と。
平安時代は男性は人前で烏帽子かぶっているのが常だった。
日本人が最初から帽子をかぶっていたわけはないのだから、最初に帽子を被ろうと言った人はとても勇気がいったであろう。
それを当たり前にし、頭を見せることを恥辱とまで定着されるまで、長い年月がかかったであろう。
それもこれも薄毛の人が恥をかかないように考えられた風習であろう。
なぜ、、やめてしまった! 薄毛がバレるだろ!!
江戸時代には、ちょんまげの髪型を定着させ、月代(前頭部から頭頂部にかけての、頭髪を剃りあげたスタイル)が当たり前になった。
ふー、これでハゲがバレない。
しかし、明治になると洋風かぶれで、やめてしまう。
なぜ、、やめてしまった! 薄毛がバレるだろ!!
先人たちは、未来の薄毛男性がイキイキと生きられる世の中を作るために創意工夫して、志を遂げることができた。
そんな制度を簡単に崩していいわけがない。
ときには理不尽が必要なときもある。
いまだけではなく、未来の日本人が輝ける世の中をいまの人が作らなければいけないと思う。
〈了〉
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