エモエモのエモ
過去の記憶をほとんど消しながら現在(いま)を生きています。はいるです。毎日佐々木希のことを思い出しては心が苦しくなっている。皆さんはどうお過ごしでしょうか。
さちこから読みたいといわれた「 #初デートの思い出 」いやいや、さちこちゃん、待って?「下半身がヤバイ」って出オチさせてる場合じゃないんだよ。本当にあの男不快だったな......。
夫との初デート
夫との初デートは、漠然と覚えている。手作りのコーヒーシフォンケーキを持っていった(重い)そして駅のトイレに寄った夫が、恐らくそこにシフォンケーキ忘れて平謝りされた記憶がある。お洒落なバーにも連れていってもらった。でもお洒落なバーに行ったことは後にも先にもそれ一回だけだったから、初デートとして背伸びしてくれたんでしょうな~。
叶わなかった恋のほうが覚えている
いや、夫との思い出はあれで終わりです。ありがとうございました。
ていうか、叶わなかった恋のほうが記憶から消えないですよね?やっぱり、片思いというのは反芻を前提としますから、擦り切れるほど脳内で再生したのは、やはり大学1年生の頃に好きになった男のことですかね。本当に彼とは最終的にグズグズのグズになってしまいましたが、初めてのデートの高揚感はやっぱり今でも忘れられません。
アルバイト先に新しく入ってきた彼は、まあ顔が良くて(わたし史上最高の顔)モテの権化でした。同じ電車だったので、何度か一緒に帰ることもあって、彼と二人並んで座った車内で、家の場所を地図に書いて教えてもらったり、先に降りるわたしが傘を持っていなかったら、「家近いから使わないけん(博多弁)」と傘を貸してくれたりしました。その時点で相当好きだったと思います。
先輩が即行でサシ飲みに誘っていたのですが、ウブウブでウブなわたしは飲みに誘うなんて口が裂けても出来なかったので、がっかりしていました。(なにこの昔ばなし口調???)先輩と飲んでいる最中に、何故かメールをしていました。そして彼は飲みの帰り道に電話をかけてきて、「俺はいると飲みたいな」と言ったのです(!)
え?前置きが長いですか?まだ初デートすらしてませんけど????もう少し読んでもらっていいですか?
そしてデート当日。ここまで顔が良くて、自分に気がありそう(とんだ勘違いだったわけですが)な人とデートに行くのは初めてでした。何を話していたかは覚えていませんが、お手洗いに行ったときには既にお会計を済ませてくれて、恐縮していたら「じゃあアイスおごってよ、俺んちで食べよ」と言われ、アイスを買って彼の家に行きました。
まあ初デートで家に招く男なんて今考えれば完全にアレアレのアレなんですけど、それが彼のやり口だったんだと思います。実際、一戦交えようとされましたし。でも当時処女だったので、彼はそれがわかると、あっさりと手を出すのをやめました。泊まっていってもいいよ、と言われたのですが、処女には手に負えないくらい一度に色々なことが起こりすぎて、帰った記憶があります。
その後も色々あった
なんていうかこの彼とは、初デートこそヤリモクっぽかったですが、その後も頻繁に二人で会っていました。クリスマスに会ったり(!)一緒に年末大掃除したり(!!!)もしました。ですが、身体の関係はついぞありませんでした。地元から出てきて不安や寂しさもある中、彼なりに上京して初めて出来た女友達として大事にしてくれていたのだと思いますが、「彼女になりたい」と思っていたわたしには、それが逆に苦痛で、色々なことがありましたが自分から関係を断ち切ることにしました。
あのとき処女じゃなかったら、という謎の後悔に苛まれたこともあります。でもあのとき処女じゃなかったら、あの場限りの関係だったかもしれません。もっと恋愛経験が豊富だったら、そのまま彼をゆるく繋ぎ止めながら、好機を待てたかもしれません。でもそんなことを言っても仕方がありませんね。今、夫がいるのも息子がいるのも、ある意味彼のおかげだと思っています。
ラインもインスタもまだなかった時代。来るメールの着信色を彼だけピンクにしていました。メールが届いていないか何度もセンター問い合わせをしました。いきなり電話がかかってくる楽しみもあった時代です。
あれで良かったよな。良かったんだよ。思い出す度に、そう言い聞かせています。