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苦手の解像度

 こんにちは、はいるです。今回のテーマは「苦手なこと
 わたしは昔から、「黙って穏便にやり過ごす」のが苦手である。

 わたしはさちこの他に、もう一人、同じ言語を話していると思える親友がひとりいる。その親友とは中学生の頃から、とにかくなんでもぶつけ合うことこそが友情!みたいなマインドで過ごしてきた。自分はこう思うのにあなたは何故こうしないのか、という類の長文のメールを送りつけ合っては喧嘩していた。放課後、夕暮れまでずっと「何故わたしはこう思っているのか討論していた。いま思うとどうかしてる。怖い。普通に仲良くしてほしい。

 そこからわたしの、黙って穏便にやり過ごさない人生は始まった。

そんなことしなくたって、よかったよね  

 さちこの元彼氏が、さちこの留学を応援しなかったとき(頻出話題かよ)もそうだ。さちこの夢のために行ったほうがいい、なのに短期的な視点で「俺と一緒にいるべき」みたいなことを言うのとか、反吐が出ちゃう......。さちこの将来発生させる利益と天秤にかけて、お前といることにどんだけメリットあんだよ?!?!??馬鹿か?!???と思う(過激派)

 わたしも若かったので、なんていうか、そんなことしなくたってよかったって、いまなら思う。mixiからわざわざメッセージ正直に送らなくったってよかったよね。だって二人のことだもの。二人で解決すべき。解決出来たときも出来なかったときもその結果を受け止めるのは二人だし。わたしはなんの責任もとれないんだからさ。

 だからもう他人の恋愛に絶対に口出ししないって決めてる。

仕事でもやってる

 他人の恋愛でもやってんだから自分の仕事でもやるにきまってる。
 でもわたしの沸点のポイントって一つしかなくて、「前もって準備するようにこちらも最善を尽くしたのに、そんな気持ちを知ってか知らずかマイペースに仕事進めて進捗明らかにしないで、最後の最後でここまでしか終わってませーんって明らかにされた」とき。その一点のみです。

 そういうのをやられると、本当に泣きたくなってしまう。だってわたしは子供がいるから残業は出来ないし、子供の体調不良で欠勤する可能性もあるし、臨時の案件が振ってくるかもしれないし、常に仕事を身体の7割くらいで抑えてるのに!ギリギリで10割発揮すれば出来る!みたいな仕事の仕方しないで欲しい。それで間違ってもインフルエンザとかにかかって長期欠勤して迷惑かけたりとかしないで欲しい。えーん、絶対やめてほしいよ~!

苦手の解像度をあげよう

 つまりわたしが苦手なのは、黙って穏便にやり過ごすことではなく、

 ・自分の気持ちを大事な人に理解してもらえないとき
 ・大事な人が傷付けられているとき
 ・仕事をマイペースにすすめて他人に迷惑かけるやつ

 このへんなんだな、ということがわかりました。

 大事なのは、こうして文字にしていくことで、自身の「苦手」の解像度を上げることだと思う。わたしも、なんでもかんでも憤ってぶつかっているわけではない。必ずそこに理由があって、パターンがある。それを理解していると、自分の気持ちを説明する術が身につく。ああ、あの時もそうだったな、自分はこういうことされると悲しくて、怒ってしまうんだな。それがわかると、相手にどう伝えれば伝わるか、という技術も身に付いていく。逆に、言わなくていいことも選べるようになる。

 中学生だったあの時、親友とあれだけ練習していたのは、とにかくなんでもぶつけ合うこと、ではなく、自分の気持ちの解像度をあげ、言語化すること、だったんだと思う。なにに怒り、悲しみ、なにを良いと思うのか。30歳になって、そんな練習させてもらえる相手はなかなか見つからないから。改めて若き自分と親友に感謝したい。

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はいるとさちこの交換エッセイ
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