手術上達に影響する因子の検討
様々な医局の、様々な後輩を指導してきました。
今私のクリニックでは3つの大学の形成外科医局からの派遣で後輩が働いてくれてます。
今まで、後輩たちを見てきて、手術の上手い下手は、何によるものかを検討します。
形成外科1~2年目
この時期は手先の器用さと、性格が影響します。
タッチの柔らかさ、組織へのいたわり、動作の早い遅い、気分のムラなど、もって生まれた資質に左右されます。
形成外科3~4年目
医局の指導、学習方法が影響します。
ある程度症例も積んできてはいますが、回ってる施設により経験に差が出てくると思います。
また、予習してプレゼンしたり、オペレコを書いて復習したりなどの積み重ねで、身に付けられる度合いに差が開きます。
形成外科5年目以降(専門医以降)
向上心と興味により成長を続けるか止まるかが分かれます。
ライスワークとして最低限の技術に落ち着くか、ライフワークとしてより高みを目指すのか。
キャリア次第でどこまでも成長できます。
形成外科医を選ぶ時点で、大半の人は細かい作業は幼少時から好きだと思います。
そして好き、環境、学習意欲、才能がマッチすればゴッドハンドが生まれるはず。
ただ残念ながら絶望的にセンスがない人はいます。何年経っても。
では、手術が上手い医師を見つけるには…
麻酔科医とオペ室看護師に聞くのが一番間違いない方法です(笑)