美容医療の自由競争の中で勝ち残るために
美容医療には、大きく分けて、美容皮膚科と美容外科がある。
美容皮膚科の一大勢力で「カスタマイズ研究会」というものがある。
複数のデバイスの中から、その方の状態に合わせて医師が治療の組み合わせを選んで施行するというもの。
しかも定額制で患者さんにも安心。
有名な先生が主催されていて、アカデミックでもあり、いいシステムなのだが、所属する施設側としては、同じ地域に沢山存在すれば、差別化が難しいという懸念がある。
ただでさえ機械を用いた治療は価格以外で差をつけるのは難しい。
その点、美容外科はまだ技術による差が出せるので、腕を磨き、分野を絞れば生き残りやすい。
美容皮膚科でいくなら、激戦区では経歴やSNS、広告を駆使して知名度ナンバーワンをとるか、人口に対して供給が足りてない地域を選んで開業するのが良いかもしれない。
美容外科においては、症例数が集まるところで経験を積んで特化して開業がやりやすいと考える。
誰でも何科の医師でも簡単に参入してくる時代で、私の役割は、次の世代の形成外科の後輩たちが生き残っていけるように我々が道筋を作っていくことかなと考えている。