医師選びの重要性
都会にいけば、1つの都道府県にいくつも大学病院がある。
地方都市では1県に1大学のところも多い。
となれば1医局の方針が全てとなり、1教授の方針が概ね全てとなる。
(もちろん全てではない)
最新の医療が取り込まれず、ガラパゴス化が起こって、その地域の医療が10年くらい遅れているのをみたこともある。
ある程度競合がいるほうが、競争がおこるため医療レベルも上がると私は考える。
これは私の実体験。子供の先天性心疾患があり、地域で有名な心エコーの名医にみてもらった。
心臓の壁に穴が開いていているのだが、自然に閉じるかもしれない可能性を期待して、内服だけで何年も経過をみるという判断だった。
「もう少し成長したら、息苦しさでミルクのむ量が減りますよ。」と言われた。
毎日、頻呼吸で寝ている子供をみていて、いてもたってもいられず、他県へとセカンドオピニオンに行った。
解剖学的な問題はやはり解剖学的に正しくすることが理にかなってるとおもったし、
心臓に負担をかけながら、利尿剤や酸素で何年も放置する方が、オペを受けるリスクより高いと考えたからだ。
オペの結果、穴はエコーでみてた範囲より大きく、自然閉鎖の可能性は低かったこと、外科的にしか改善し得なかったことが判明した。
そして今は、薬も酸素も要らない生活を送っている。
話は戻るが、医師の腕と呼ばれるものは、
内科系に関しては、その診断能力と治療方針と経験
外科系に関しては、技術と経験
によって成り立つと考えており、
新しいことを否定せず取り入れる姿勢と、失敗を修正して次に生かすこと姿勢があるほうがいい。
誰にみてもらっても、保険診療なので支払う金額は同じだが、医師の能力により、結果に雲泥の差が出ることも希ではないと思う。
ではどうすれば、いい医師を見つけられるのか?
それは、一緒に働いてた医師から評判をきくことが一番。
有名だから腕がいいとは限りません。