クリニック経営における不安の解消法
私は好奇心も強いですが、心配性でもあります。
起こるかわからない事に過度に不安を覚えることもよくあります。
今回はクリニック経営を行う上で、私なりの不安対処法をご紹介します。
一つ目は、金銭的不安。
開業当初に、一生懸命稼いでも、すごい額が税金でとられてることに気づいてしまいました。
そこから税務の勉強をして、法人化をしないで最高税率55%になったとしても、手元のキャッシュを最大化して、そのお金で投資して配当所得を得た方が手残りの効率がいいのではというように考えました。
以来、貯めたお金のほとんどを高配当株+米国債券の購入に一点集中し、その後徐々に配当は増え、今では勤務医一人分の手取り額くらいは何もしなくても入ってくるようにしました。
それに加えて、「借金をしないこと」とメモに書いて常に貼ってるお陰で、銀行や不動産屋の誘惑にも負けず、戸建てをたてずに初期のテナントで続けております。調子のいいときこそ慎重に。
経済的にいつでも辞めれる状態であるという心の余裕が、体力・気力の衰えを相殺してくれるのでとても有効だと考えます。
次に雇用の不安。いくら患者さんが多くても、スタッフがいないと回りません。
急な退職の申し出が続いて、補充が来ない場合、経営が続けられないのではと大変不安になります。
1人の欠員には3人くらい補充して、常に多めに入れるようにしてます。
あとは、辞めないような工夫も大事。相場より給与は高く。1年毎に昇給。
最近はGoogleフォームで事前に面談シートを書いててもらって、個別面談するようにしてます。
その子が、何にプライオリティを置いてるのか。
給与、休み、成長、やりがい…見極めて満たす必要があります。
競合の出現に対する不安。
競合ができれば必ず売上は下がります。阻止することはできないので、迎え撃つしかありません。
自らが、地域No.1というものを一つ二つと作っていけば、患者さんにとってうちでなきゃダメな理由が出てくるはずです。
大きな目線で見ると、地域単位で医療を支えているので、質の高い医療機関が増えるのは良いことです。どうしても困ったら、さらに田舎に移転するか、分院を出せば良いと思ってます。
以上、意外とあるあるな不安集とその私なりの対処法でした。
ほなな