次に男の子が生まれる確率
子宮がん検診に行った時のこと。
「何か気になることはありませんか」というお医者さんに「生理痛・排卵痛に加え生理前のイライラが止まりません」と申告した。
するとお医者さんは「ピル、飲んでみますか?」と私に勧めてくれた。「超低用量なので個人差はありますがそんなに副作用は大きく出ないと思います。ただ…」というお医者さん。
「ただ、なんでしょう?なにか大変な事があるんでしょうか」と尋ねる私にお医者さんは「妊娠ができなくなります」と告げた。
それ、私にも言う?
と、喉元まで出かかった言葉を飲み込み「幸い私には息子が4人もおりますのでもう満腹でございます」と答えると「男の子ばっかりですか?!それはスゴイ!ちょっと待ってくださいよ」と言い、そのお医者さんは次も男の子が生まれる確率を計算し始めた。
「1/2×1/2×1/2×1/2×1/2だから1/32。次もまた男の子の確率は1/32、3%ぐらいですよ!ピル服用中は妊娠できなくなりますが処方希望します?」と言う医者。いや、お医者さん。
ちょっと待て。だまされへんぞ。
5人続けて男の子が産まれる確率は数パーセントかもしれんが、次に男の子が産まれる確率は50%じゃい。
実際の確率がどうなのかはよくわからないが、お医者さんが言っている確率よりも確実に私の感の方が正しいと思う。
また妊娠したとしてもも絶対男の子だ。この先何回妊娠しても絶対男の子だ。
その後、彼は内診台に乗った私に「わー、りっぱな卵子がスタンバってる!見て!!」と、とても嬉しそう卵子のエコー画像を見せてくれた。
こんなにも私の卵子を褒めてくれる人もそうそういないのかもな、と思うと少し嬉しくもあったが何と言われようが、もうこれ以上息子は結構です。
そのお医者さんは自分から提案しておきながら「そうですか…ピル飲みますか…。でもやめたらまた妊娠できますからね!」と最後まで諦めなかった。
女性を専門に診ている彼にとっても4人連続男の子の母というのはあまり出会わない稀有な存在なのかもしれない。そう思うともう少し仲良くなって色んな情報を提供しても良かったのかもな、とも思う。
…いや、次会っても多分5人目をすすめられるな。