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【あなたは大丈夫?】フリーランスに嫌われるクライアントの9つの特徴【Web制作】

こんにちは。ショーへーです。

先日、月収100万超えのフリーランスエンジニアとしてマナブさんに紹介していただきました。

せっかくなので、これ見てフォローしてくださった方々のために、僕もなんか発信しようと重い腰をあげましたw

で、何がいいかなと思ったんですが、Web業界が少し良くなるように、制作サイド代表で言いづらいことを言おうと思います。


フリーランスが気持ちよく仕事をするために一番大事なポイントって何だと思いますか。

報酬が多い案件を選ぶこと?それも確かに嬉しいことではありますね。

でも、それよりも大事だと思うことがあります。

それは、仕事しやすいクライアントさんとお付き合いすることです。

気持ちよく仕事ができるクライアントさんとお付き合いしてると、品質も自然と上がります。

お客様にとって『いい仕事』をするためにも、フリーランスが一方的に頑張るだけではダメなんです。

「何となくやりにくいなぁ...」と感じてるクライアントさんと仕事して、100%の力を発揮できますか?

熱意のあるクライアントさんとお付き合いしてこそ、自分の力を100%発揮できますし、結果としてお客様にも満足いただける価値を届けられるというもの。

『いい仕事』は、2人3脚で仕事ができるクライアントさんありきです。

そして、この記事はフリーランスの方々だけでなく、外注するクライアントの立場の方々にも読んでいただきたかったので、あえてこんなタイトルにしてみました。

ググると「モンスタークライアントの対処法」はたくさん出てきますが、「嫌われないクライアントになるには」って記事は多くないですからね。


僕は、3年以上Webエンジニアとしてクライアントさんからお仕事をいただいてきました。

2年ほど前からは、自分がディレクターの立場で仕事をお願いすることも増えたので、双方の気持ちが分かるつもりです(最近はほぼディレクター業のみですし)。

ここでは、僕のこれまでの経験の中で「こうはならないよう気をつけよう」と思ったクライアントさんの特徴を紹介していきます。


フリーランスの人は、これから紹介する特徴に当てはまってるクライアントに出会ったら要注意です。

フリーランスとして仕事をしていくためには、自分の精神衛生の管理も大事なタスクの一つですよ。


クライアント側の方々は、ここに書いた特徴にもし心当たりがある場合は、外注さんとの付き合い方を考え直してほしいです。

そのうち大切な外注さんを失ってしまうかもしれません。


それでは、【嫌われるクライアントの特徴】いってみましょう!


嫌われるクライアントの特徴【環境編】

これはクライアントさん個人の特徴ではなく、「こういう環境だとフリーランスにとって仕事しにくい」という条件です。

それはどんな条件かというと、以下の2つが揃ってるパターン。

①やりとりしているクライアントは2次受け以下で、その上にも外注クライアントがいる

②やりとりしているクライアントにWebの知識がない

端的にいうと、Web制作会社さんからの案件に多いですね。

僕がお断りする案件に多いのは、この『クライアントさんが2次受け以下』のパターンが多いです。


なぜかというと、クライアントさんが2次受けの状況ではこちらの提案も通りにくいし、やりとりしているクライアントさん自身が案件をコントロールできる状況にないから。

何か提案しても、1次受けならスムーズだった意思決定が、2次受けになった途端にガクッとスピードが落ちます。1次受けを通しての確認が必要になりますので。

それだけでやりとりの工数が大幅に増加してしまいます。


また、やりとりしているクライアントさんが実務に詳しくない場合、1次受け又はエンドクライアントの『伝言係』になってしまっていることがあります。

それなら自社の制作担当として紹介していただいていいので、その方がはるかに仕事しやすいです<(_ _)>

ただ、純粋な『伝言係』のクライアントさんなら最悪ではないんですよ。

ちゃんと理由を説明しても、どこで聞きかじったのか分からない知識で「簡単でしょ」「そんなに時間かかるの?」「前に頼んだ人はやってくれたよ」と主張してくる人だと最悪。。。

すいません、じゃあ他の方に依頼をお願いします...<(_ _)>


僕自身、間に挟まれることが多いので、上流のクライアントと制作者にはさまれ、ディレクターがイチバン大変であることは理解してます。

が!!

そういう絶妙なバランス感覚が必要なポジションだからこそ、上と下、双方への心配りを忘れないで欲しいです。

制作者の方に気持ちよく作業してもらい、100%の力を引き出すのもディレクターの仕事じゃないでしょうか。


嫌われるクライアントの特徴【担当者編】

それでは、いよいよ嫌われるクライアントの個人的な特徴にいってみたいと思います。

正確にはクライアントの特徴というか、ディレクターの特徴ですかね。

これ書いたら僕の仕事減るかもなw

「よっ!勇気あるぞ!」「よく言った!」って思ってくださった方は、お気持ちでサポートしていただけると嬉しいです(笑)

それでは、行きます!


嫌われるクライアントの特徴①:見積り依頼がやたら多い

これは会社の方針なこともあると思いますが、どっちにしろそんな会社と付き合いたくないのでダメですね。

「案件の相談があったら、内容や確度は不明瞭でもとりあえず見積もっとけ」って考え方のクライアントです。

あのー・・・見積り作るのにも時間かかってますからね!?

まだ確度が低い時期やハッキリ内容把握できてないうちから、むやみに見積り依頼するのはやめましょう。『無料で相手の時間を奪っている』という意識を持つことが大切です。

依頼者から「概算でもいいからもらえないか?」と頼まれ、どうしても断れない場合は、「この案件はまだ内容不明で、確度も低いですけど...」としっかり前置きした上で見積りをお願いしましょう。

※コンペに出す場合は「コンペに出すので見積りが欲しい」と伝えましょう

その上で「大体の金額感がわかれば教えて欲しい」とお願いすれば、それをむげにするフリーランスはそういないはずです。

ただし、これもやりすぎると相手の時間を奪うことになるので、基本はある程度受注の見込みがたった時点で依頼してください。

そもそも、概算くらいは見積りとらなくてもその場で返答できるレベルまで勉強した方が受注率は格段にアップしますよ。


嫌われるクライアントの特徴②:スケジュール管理が自分に甘く、他人に厳しい

はい。フリーランスからするとあるあるですね。

「デザイン明日送るので、今週中にテストアップまでお願いします」

みたいなことを平気で言ってくるクライアントです。

そして、こういうクライアントに限ってデザイン遅れたりするんですよね...。それでも納期は変わらないという...。


 スケジュール管理とは、『お客さんの都合に合わせて何とか納品物を揃える』ことではありません。

だいたいスケジュールが2ヶ月を切ってくると、スピードと制作物のクオリティはトレードオフになってしまうので。

お客さんの要望も伺いつつ、制作サイドと相談の上、品質のいいものを無理なく納品できるスケジュールを引く。

そのスケジュールを引いた理由を説明した上で、予定通りに制作がすすむよう進捗管理する。

これが『スケジュール管理』です。


期日は決められるものじゃなく、納得いただけるように決めるもの。

だと思います。

これをやってると、常にスケジュール通りに納品できるようになるので、結果的にお客さんからも信頼されるディレクターになれます。


嫌われるクライアントの特徴③:『お任せで』を多用する

これも割とよくあるんじゃないかと。

『お任せで』が信頼の証であることもありますが、そんな関係値もできていないはずのクライアントが『お任せで』を使ってきた場合には注意が必要です。


制作者:「このページのこのパート、〇〇な理由で〇〇の仕様にしようと思いますがいかがでしょうか?」

クライアントの皆さん!こんな提案を受けた時、よく分からないからって『お任せで』って返していませんか?

仕事に対するクライアントの熱量は、やりとりしてれば伝わります。

『お任せで』は、クライアントの「やる気のなさ」が如実に伝わってしまう回答の一つです。

考えることを放棄してる一言ですからね。

制作サイドはエスパーじゃないので、お任せされてもお客様のニーズがどこにあるのか分かりません。

その状態では良いものを作れないばかりか

制作者:(あ、このクライアントはこの仕事をどうでもいいと思ってるのか...。)

と、やる気まで削がれてしまいます。


本当にお任せするのであれば、後々お客さんからの指示をうけて「やっぱりこっちの方がいいです」とか言うのナシですからね。

『お任せ』ですから。

「それじゃ困る」と仰るならば、お任せしないでください。

できればWebの知識をつけて制作者と一緒に考えられればベストですが、それが無理でも最低限ニーズを伝える努力はしてください。


あと当然ですが、『お任せ』にかまけて依頼内容外のことまで押し付けようとするのもナシです。

Web制作の例でいうと、

「このへんの画像は適当に探しといてください」
「ここのテキストはいい感じで埋めといてください」

みたいな指示ですね。

まずコーディング依頼の案件で、こういう指示を出すのは当然ダメです(デザインやテキストはご自身で準備してくださいね)。

また、ライティング込みのコンサル契約で仕事を依頼したとしても、サービスに対する想いや自社ならではの魅力など、クライアントの協力がなければ伝えられないことはたくさんあります。

そこを全てお任せにして、「全然問い合わせ増えないじゃないか!」と言われても困ります。


エンドクライアントは、今回の外注費を本業に使うこともできたはずです。

それよりも『いま、これが必要だ!』と思ったからこそ、外注費を捻出してまで制作依頼してるんですよね?

制作に携わる人は、それを心にとめておくべきですし、その熱量を自分より下の外注さんたちにも『姿勢で』伝えるべきです。


現実でこれを実践するのは言うほど簡単ではありません。

いくつも案件を掛け持ってると、1つ1つの案件に時間を割けず、思ったようなフォローができない場面も出てきます。

でも、できる限り『お任せで』はやめましょう。

制作サイドの一方的な努力だけで、『いい仕事』はできませんから。


嫌われるクライアントの特徴④:送った資料をロクに読まない

これも『お任せで』に通じるものがありますね。

いろんな提案や資料を送っても、残念なことにロクに目を通していないクライアントさんはたくさんいます。

もちろん、制作サイドはそういうクライアントさんに対しても「読んでもらいやすい資料作り」を意識する必要があります。

が!

クライアントさんにも、ちゃんと資料を読んで理解する努力はしてほしいです。

よく分からない部分があれば「これ分からなかったんですけど、説明してもらえませんか?」と聞いてください。


最初にしっかり認識を合わせておけば、のちのち揉める可能性も減りますし、2度目以降の依頼のときは1度目よりはるかにスムーズに進むはずです。

未来のリスクとタスクを減らす行為ですからね。


嫌われるクライアントの特徴⑤:謎のハイテンションや"味方ですアピール"で乗り切ろうとする

これはどういうことかというと。

制作者:(あれ...?今日クライアントさんから送られてきた仕様、打ち合わせでは無かったはずだぞ...。)

制作者:「すいません、この仕様ってもともと聞いてなかったと思うんですが、追加仕様ということでよろしいでしょうか?」

こういうシチュエーションでよく起こります。

こんなときは、一言謝りつつ『納期と追加予算』をご説明いただければいいんですが...。


クライアント:「あーーー!そうでしたっけ!?急〜に依頼者が『やっぱこっちの方がいい』とか言い出しちゃって(笑)」
クライアント:「ですよねー。上層部が聞かなくて....。私も混乱してるんですよ...。ほんと困ったもんです。」


・・・そんなこと聞いてない。

謎のハイテンションで気まずさを誤魔化そうとしたり、「私は味方ですよアピール」で要望を押し通そうとするのは逆効果です。

仮に費用追加が難しいなら、正直に状況を説明してお願いしてもらった方が全然いいです。(何度もやられると断りますが...。)

制作サイドもできる限りの努力はしますので、正直に伝えてください。


嫌われるクライアントの特徴⑥:聞いてない要望を後からポンポン(無料前提で)追加してくる

特徴⑤の例の中でも出しちゃいましたが...。

もうこれは説明いらないですよね。

しれっと(無料前提で)タスクを追加してくるクライアントです。

もし追加予算がきびしいのなら、ごまかすんじゃなく、せめて『それ以外の部分』で穴を埋める努力をしてほしいです。

方法は「依頼する際の態度」であったり、「お礼の言葉」であったりです。

とにかく、『申し訳ないという謝罪の気持ち』と『対応してくれてありがとうという感謝の気持ち』を持っておくことが大切です。

ホントに思ってるか、口先だけかはやりとりしてれば伝わりますから。


あと、「未来の仕事」をエサに無償対応させようとするのもナシです。

すでに何度も仕事していて、信頼関係ができているなら話は別ですが、「また次回シゴト回しますんで!今回はこれで!」という不確定な未来の仕事をエサにするやり方はずるいと思います。

制作サイドからそう提案するならOKですが、クライアントサイドからそれを言うのはアウト。

パワーバランスを利用して『相手をコントロールしてやろう』という考えが見え透いてるクライアントは嫌われますよ。


もし短期的にうまくいったとしても、制作者が「仕方ないなぁ」と思いながら対応した仕事はそれなりのクオリティにしかならないので、依頼者のためにも自分のためにもなりません。

『真摯な姿勢』が一番です。


嫌われるクライアントの特徴⑦:謝らない

これが一番の嫌われポイントかもしれませんね。

制作者もクライアントも、「自分に非があった」と思ったら、まずそれについて真摯に謝りましょう。

その上で「もっとこうして欲しかった」「こうできればスムーズだったはず」という提案があるのなら、相手に『自分に非がある』という謝罪が十分伝わったと確信した後で伝えましょう。

仕事だからというより、素直に「ごめんなさい」を言えないと人生大変だと思います。


まとめ:『依頼主より制作者を大切にする』意識でちょうどいい

それでは、ここまで紹介してきた『嫌われるクライアントの特徴』をまとめておきます。

嫌われるクライアントの特徴【環境編】

①やりとりしているクライアントは2次受けで、その上にも1次受けのクライアントがいる
②やりとりしているクライアントがWebの実務に詳しくない

嫌われるクライアントの特徴【担当者編】

①見積り依頼がやたら多い
②スケジュール管理が自分に甘く、他人に厳しい
③『お任せで』を多用する
④送った資料をロクに読まない
⑤謎のハイテンションや"味方ですアピール"で乗り切ろうとする
⑥聞いてない要望を後からポンポン(無料前提で)追加してくる
⑦謝らない

以上です。

他にも挙げればキリがないですが、僕が特に気をつけてるのは上に挙げたような特徴を持ったクライアント(ディレクター)さんです。


こうしたクライアントの方々に、最後に伝えておきたいことがあります。

それは『依頼主と同等かそれ以上に、制作者を大事にすべき』ということ。


どうせ僕たちクライアントサイドは、どんなに意識してても制作者さんにムチャをお願いするシチュエーションは来ます。

なので『目の前の仕事より、制作者の方が大事』と思っとくくらいでちょうどいいです。

大切なクリエイターを失うのは本意じゃないですよね。


長々と書きましたが、結論は一つ。


制作者への『リスペクトの気持ち』を持つこと


これが「好かれるクライアント」への第一歩であり、『いい仕事』をするための秘訣だと思ってます。

それでは、また。

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