超 難 問 『いちばん好きな〇〇は何?』
いちばん好きな食べ物は何ですか?
一人暮らしの話とか、料理の話とか、何気ない話題で、さらっと聞かれるこの質問。
私は、高校生の時から親元を離れて暮らしてたので自炊歴がそこそこあり、「しおちゃん、なに作れるの?」から「好きな食べ物」の話に派生したりするときがたまにあります。
・・・答えられないんですよね、これが。
いちばん好きな「 」は自分を型どるような気持ちになる。
これまた私の実体験の話ですが、
中学2年生になるまで、
私は「自分」というものがほとんど無かった人間です。
極度の人見知りな性格のせいか、
人に自分がどんな奴か知られたり
人から注目されたり
ちょっとでも疑問を持たれたり
知られる、というそんな些細なことがすごく怖くて、自分から発信することが本当にできなかったのです。
周りの子たちが、好きな漫画、アニメ、キャラ、ゲーム、お店、ドラマ、番組とか、いろんな話をする中で
何が好き?と訊かれても、とにかく当たり障りのない無難な回答、をすることに必死になっていたのを覚えています。
その分、人の顔色や機嫌を伺って生きてたので、空気読みスキルは培われたのでよかったです。笑
そんな私が自分でも、うわあ、あの時生まれ変わったな、と思う瞬間があって、それが
Perfumeさんを知り、めちゃくちゃにのめり込んだ時でした。
好きになったら一直線。当時中学生だった私は、ライブにもなかなか行けないくせにかき集めたお年玉やお小遣いをグッズ、CD、DVD、写真集にどんどん注ぎ込み、部屋にも飾り、毎日学校から帰ってきてはライブDVDを再生し、一緒になって踊り、一人部屋で騒いでいました。
新しいCDが家に届いた日は、家の中で一日中再生し、テンションが上がりすぎて居ても立ってもいられず、家を飛び出して走りに行ったこともあります(怖)
まだPerfumeさんがテレビに出始めたころの話で、周りにも一緒になってPerfume好き、かわいいよね、と言ってくれる人もおらず、それでも深い深い沼にはまっていた私は、だれがなんと言おうと、Perfumeが好き!なことだけは曲げなかったのです。
そうやって健全に(?)沼ったことで、
「音楽何が好き?」と「いちばん好きな曲なに?」と「いちばん好きな芸能人は?」と「いちばん好きなアーティストは?」という質問に
自分を意思を持って答えられるようになりました。
なんで?と訊かれても、理由もはっきり答えられるし、何と言おうと好きなものは好き!と思える気持ちが、とにかく楽でした。
そんなこんなで、好きなものがある自分、というのが想像よりも遥かに生きやすく、楽で、人とももっと話せることを知った中学2年生。
自分というものに輪郭ができるような、そんな感覚で
人に見られるのが恥ずかしくてずっと切れなかった長い髪をバッサリ切って、なりたかった中性スタイルになり、なぜか運動神経も一気に良くなり、好きがあるってすげえ、と語彙力ゼロの感動がありました。
絶対的な1番、は語れるくらいになってからしか決められない
から、私の人生では
いちばん好きなものリストを埋める
というのが1つテーマにあります。(自己満です)
とは言っても今も全然埋まってないです
自信を持って言えるのは、1番好きな魚(鑑賞)はピラルクです!くらい。
あの鱗の大きさととにかくサイズ感がゾクゾクしすぎてもうたまらないです。
水族館とか行った時、まじでピラルクの前で静止してます 笑
というそんな話題にならないことは埋まっていくのに、食べ物、とか、国とか、場所、とかそういうよく会話になりそうなことが全くといっていいほど埋まりません。
やっぱり、自分の中で、自分は1番これが好き!って決めていくのが、自分をどんどん型取っていくみたいで、
それだったらもっといろんなことを知って、なぜ好きかとか、どういうところで1番に選ばれてるかを、決めたいなあ、と思ってしまうんですよね。
そもそもいちばん好きな食べ物っていうのが広すぎますけどね、せめて1番好きなカレー(店かレトルトかとかも分けて)とかうどん、とかラーメンとか、カップ麺とか、鮨ネタとかそういうくらいまでは噛み砕いてもらわないと困る。
しかしまだまだ知らないこともたくさんあって決め切れないので、それまでは仮回答は用意して
好きな食べ物聞いたくらいで、うんうん唸られながら考え込む人間にはならないようにしています 笑
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