「JO1のオールナイトニッポンX」メインパーソナリティー・白岩瑠姫
2024年3月20日(水)、JO1のオールナイトニッポンXは放送第100回を迎えた。
番組のメインパーソナリティーである瑠姫くんは、自分が起用されたことについて次のように語っていた。
上記記事が公開されたのは2023年1月10日。JO1として活動し始めておよそ3年が経過していたときだ。
3年もの間、グループのためになる役割を見出せていなかったということになる。
「王子」と呼ばれるに相応しいルックスと立ち居振る舞いはそれだけで十分グループ内での役割として成立すると思うし、物事を冷静に俯瞰して考えて全員での話し合いのときにはみんなの意見を踏まえてまとめるような意見を言うスタンスもまた大事な役割を担っていたと思う。年上組らしく優しくカッコいい頼れる兄貴であったと思うし、そうかと思えば隠しきれない弟気質が滲み出てしまうときもあった。言語化能力が高く、ファンへの想いも強いため、いつもファンに対する愛を言葉にして伝えてくれていた。
JO1というグループにおける瑠姫くんの位置付けをしようと思えば枚挙に暇がないほどなのに、瑠姫くん自身はおよそ3年もの間、役割を見出せていなかったというのだ。自分の役割を見出せないままグループとして活動していくことにはきっと想像を絶する心苦しさがあったのではないかと思う。
そんな瑠姫くんに役割を見出させてくれたのが、JO1のオールナイトニッポンXにおけるメインパーソナリティーに就任するという出来事だった。
オールナイトニッポンといえば日本のラジオにおける長寿番組だ。その1枠をJO1が担い、さらにメインパーソナリティーは白岩瑠姫が務めることになった。その情報が解禁されたときにはJAM(JO1ファンの総称)一同が大喜びだったし、なかでも瑠姫くんファンの喜びはひとしおだった。「おしゃべり王子」の異名も持つほどおしゃべり好きな瑠姫くんがラジオのメインパーソナリティーを務めるということは、ファンにとっては願ってもないことだ。
FC内ラジオ「Jamming with JO1」ではメンバーが交替で進行を務めていた。もちろん瑠姫くんも進行を務めたことがあった。
だが、オールナイトニッポンXには当然FC会員を始めとするJAM以外のリスナーも大勢いるし、基本的に生放送なので編集は効かない。それに加え、途中まではSmash.による映像配信も行われていた。気をつけるべきことはきっと段違いに多いだろう。
そんな中で、瑠姫くんは非常によく頑張ってメインパーソナリティーを務めてくれていると思う。リスナーにもゲスト出演するメンバーにもスタッフさんにも気を配り、タイムキープしながら場を回し、映像配信時にはカメラへのアピールも忘れなかった。序盤こそ指示語やジェスチャーが多かったりもしたが、それも次第に減っていった。どんどん柔軟性が増していき、臨機応変に対応できるようになった。回を追うごとにリスナーやスタッフさんとの関係性も築かれていき、肩の力は徐々に抜けていった。Xでは毎週のように関連ワードがトレンド入りしたし、同時間帯の番組内で聴取率1位に輝いたこともあった。
メインパーソナリティーとして起用され、実績を重ね、実力をつけていったことで瑠姫くんはグループ内で役割を見出すことができ、それが自信にも繋がったのだろう。およそ3年もの間、主観的には役割を見出せずにいた瑠姫くんがようやく自分の役割を見出せたことはとても喜ばしいことだった。
100回目の放送で瑠姫くんは自身の成長した点としてメンバーが頼りにしてくれることが増え、力になれていると実感できるようになったことを挙げた。
確かに番組内でもメンバーが瑠姫くんに相談したというような話を聞くことがあったし、普段まとめ役や進行役になりがちな年上のメンバーも番組ゲストのときには時間も気にせずに自由に話すなど瑠姫くんを頼りにしていると感じられる場面が多々あった。
また、瑠姫くんの体調不良や企画などで瑠姫くん以外のメンバーがメインパーソナリティーを務めることもあったが、そのたびにメンバーたちは瑠姫くんを褒め、労い、メインパーソナリティーを務めることの凄さを語っていた。
瑠姫くんは名実ともにJO1のオールナイトニッポンXにおけるメインパーソナリティーになった。
100回目の放送で瑠姫くんは自身の選曲した曲になぞらえて「100年先もJO1とJAMが続いたらいいな」と語った。
永遠などないことを誰よりも理解していて、1st写真集では「2〜3年で辞めるだろうと思っていた」と打ち明けていた瑠姫くんが「100年先もJO1とJAMが続いたらいいな」と願えるようになったのは、オールナイトニッポンXでメインパーソナリティーを務めることによって自信をつけ、グループ内での自分の役割を見出せたことも大きく寄与しているのではないかと思う。
自分に役割を見出せたことで、グループに対する居場所感や所属意識が強まったのではないだろうか。自分が役に立てるという自己効力感も高まったことだろう。
今回このnoteは「役割を見出す」という視点にのみ絞って書いたが、JO1のオールナイトニッポンXはJO1とJAMとの貴重な交流の場になっているし、JO1にとってもJAMにとっても元気をもらえる場となっているようだ。また、番組からJO1を知り、JAMになってくれたリスナーもいたりと瑠姫くんに限らずJO1にとってオールナイトニッポンXは大きな役割を果たしている。
放送100回を迎え、改編突破して3年目に突入するJO1のオールナイトニッポンX。番組が続くことの有り難みを深く感じながら、これからも放送を楽しく聴いていきたい。そして、メインパーソナリティーを務めていくことで今後ますます輝きと魅力が増していくであろう瑠姫くんの姿を追っていけることも楽しみでならない。