L'Arc〜en〜Cielアドベントカレンダー22日目「Still I'm With You」
L'Arc〜en〜Ciel Advent Calendar 2017 22日目。ラストスパートー!
アルバム「heavenly」収録
おそらくL'Arc〜en〜Cielが注目を集め始めるきっかけとなったアルバム「Heavenly」の記念すべき一曲目。
このアルバムを引っさげ、東京武道館でのワンマンライブを成功させて以降、L'Arc〜en〜Cielは急速に注目を集めるようになってくる。
L'Arc〜en〜Cielのアルバムは1曲めから一気に飛ばすようなことはせず、徐々に盛り上げて10曲、ないしは11曲まで聴かせてくる構成を取ることが多い中、珍しく最初から爽やかなスタートダッシュをかけている感じの曲調だ。
tierraのリリース後、改めて進んでいくべき路線を自分たちで決定していく方向に戻すことができた当時のL'Arc〜en〜Cielの曲は「明るいロック」と言うか、ダークな世界観を走るLUNA SEAとは違う路線の曲調を選んでいる傾向にあり、シングル曲のvivid colorsでもそうなのだけれども、世界観として幻想的かつライトな路線という印象が強かったように思える。
と、いうわけで、おそらくStill I'm With Youはその意識を前面に押し出した曲とも言えるのだが、今聴いてみると、hydeの声が非常に若い。
過去曲もガッツリライブでやってくれるバンドだし、今聴いても色あせない曲が多い中でも、このStill I'm With Youはかなり特殊な部類に入ると思う。とにかく若々しさがすごい。
そりゃ当時は20代だし、声も張りがあるだろうからそうに決まってんぢゃん! ってツッコミもあるとは思うけど、それを差し引いても感じられる「L'Arc〜en〜Cielのバンドとしての、hydeのボーカリストとしての」若さを存分に体験できる曲だとも思う。
それもこれも、インディーズ時代から感じられるL'Arc〜en〜Cielと言うバンドの完成度の高さが起因してると思うわけで、当時から重厚な音に加えて色気のあるボーカル
、演奏力の高さなどを総合してみるに、この曲はそのバンドが作り出した曲としては相入れないのではないか? と言う気にもなってきてしまうのだ。
実際聴いてみればやっぱりL'Arc〜en〜Cielの曲だし、当然かっこいいのだけれども、他の曲を一通り聴いてみてから、もう一度この曲を聞き直して見て欲しいと思う。
多分僕の言いたいことは少しは伝わるんじゃないかと…。
非常にエネルギッシュな曲で、ラルク得意のパターン+hydeの若すぎる声という面白い曲だし、この曲から続いて流れてくるvivid colorsのつなぎもまた爽やかだ。tierraの頃の重さとは真逆の方向に突き抜けていく感じがとても気持ちよく、今度こそ本当にL'Arc〜en〜Cielがメジャーデビューしたんだなぁって実感させてくれる一曲でもあるかなと思っている。
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