四畳半屋根裏-2-

何かになりたいと願った時、やっぱりその人のモチベーション的なものって重要になってくる。それが何なのかは人それぞれなんだけど、そこには結構トラップじみたものがあって、しかも最近はそれに引っ掛かってる人よく見かけるよなーって。

そう、「意識高い系」ってやつだ。

所謂ワナビーで言う所の「意識上げる」ってRPGで言えば補助系の魔法みたいなもんだけど、結構でっかくMP消費するくせに、劇的に向上するのはテンションだけで、実質的な能力値の向上が見込めない所がすげー問題よね。

しかも消費がでかいから息切れするの早いし、息切れすると一気にダウナーになっちゃったりして、変に意識高いと生きるの結構しんどいよなーって割と思うことが多い。

なんで意識が高くある必要があるのかって、所謂ワナビーに限って言えば、結局は自信のなさの現れみたいなもんで、そうでもしないと自分自身の持つ色んな荷物支えきれない所があるんじゃないかなぁ。

意識上げるためにMPを消費することで自分を支えるって結構危なっかしいし、反動でっかいしで、色んな人見てきたけど、その中でも上手にやって行けた人って10人に1人いるかいないかくらいの印象。

結局自分を支えることが出来るのって自分自身の能力値的なものでしかなくて、意識高いうちにこなせることをする、実績を作る、人から信頼されるに足る何かを築き上げるみたいな、高くなった意識を利用して本質的な部分で自分の身になるものを経験値として得るってことが肝要なわけで、よく見るパターンとしては、意識が高くなったことであたかも成果が伴っているかのように錯覚しちゃう点。これが一番怖いんだけど、割と多くの人が経験したことあるんじゃないかしら。

意識高いのは良いんだけど、その間に意識消費しなくても自分を支える心の筋肉みたいなもの作っておかないと、すげー簡単にぺしゃんこになっちゃうよ。

大体スキルセット的に考えると、

意識向上:一時的にモチベーションを飛躍的に上げ、自身の持つ不安を麻痺させることが出来る。ただし能力の向上はその場限りな上、現状の1.3〜1.5倍程度である

とかで捉えると中二っぽくて結構楽しいかも知れぬ。

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