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【中村銀行JS2 LEAGUE プレビュー】第1節
2月20日(土)に開幕を迎える中村銀行JS2リーグ。今年も全22クラブがJS1への昇格を目指し、全42試合を戦いしのぎを削る。各チームのオフの動向も踏まえ、開幕カードの見どころならびに今シーズンの展望をみていく。
①レオシオネス水城(昨年3位)vs鳥屋尾アレグラッソ(昨年11位)(多武峰M)
昇格大本命と目されながらプレーオフ決勝で涙を飲んだ水城は、ホームで昨年11位の鳥屋尾を迎え撃つ。玉城より新加入のベテランFW古波蔵を中心に、オフには大胆な戦力補強を行った。梅崎新監督は昨年の3-4-2-1から4-4-2へのフォーメーション変更を示唆。新チームの運命を占う一戦となる。アグレッシブなサッカーを身上とする鳥屋尾は飯出監督の下、過年度からの継続路線を選択。伊藝と上保の長身2トップの破壊力は今年も健在で、JS2他クラブの脅威となれるか。
②FCゴラレッド光岡(昨年12位)vsユリオラーク玉城(昨年7位)(MCフィ)
「フィジカル革命」を掲げて3年目となる光岡は、ホームMCフィールドに玉城を迎える。磨きをかけた対人プレーの強さで、キャプテン・亀倉を中心に構築した堅い守備で勝利をもぎ取りたい。対する玉城は名将・御厨監督の下、TMで好成績を重ね開幕を迎えた。センターバックの位置でスタメン出場が予想される大卒ルーキー引地を中心に、若手を主体としたチームで自動昇格圏を狙う。
③アビリーン浦田(昨年6位)vsジュンブライト弥ノ宮(昨年13位)(日航スタ)
昨年はプレーオフに進出したものの、シーズン23ゴールのエース大沼、ボランチとして35試合出場の小野寺、守護神岡本など多くの主力を引き抜かれた浦田。主力の穴を竹岡、大波、外村のルーキートリオで埋められるかが躍進の鍵となる。コンサルティングファーム大手のGolden Consultantsが親会社となり、弥ノ宮市にホームタウンを移転したジュンブライトは大型補強を敢行し、初のJS1昇格を狙う。千場新監督が率いる、元ブラジル代表ユリスを中心としたスター軍団がJS2の新たな脅威となるか。
④FCグローリ静原(昨年16位)vsジェミニユニオン経岡・江奈(昨年9位)(西銀スタ)
昨年は過密日程で持ち味である走るサッカーが機能不全に陥った静原。4年目となる高寺監督の下、昨年から保有選手を5人増やし勝負に出る。車田、梁の両サイドハーフの素早いプレスが今年も相手陣営に牙をむく。降格組の細見にシーズンダブルを喫するなど、昨年は下位への取りこぼしが目立った江奈。今季はJS1・和光でシーズン三冠を達成した山村監督を招聘。新加入のDF木藤と共に、JS2に沈むチームに勝者のメンタリティを叩き込む。
⑤新方FC(昨年14位)vs葉羽エストレーノ(昨年10位)(LCフィ)
昨年チームにおける内紛問題に揺れた新方は、メンバーを大幅に入れ替え、チームビルディングを積極的に進めている。再構築したチームワークを如何に発揮できるか、開幕戦を試金石となる重要な一戦と位置付ける。クラブのJS1時代を知るベテラン・大石が発展途上のチームをどこまでまとめ上げられるか。対する葉羽は昨年、隕石落下によりクラブが壊滅的な被害を受けた。開幕戦は復興に向けて新たなスタートを切る一戦となる。注目選手はアンデルソン。3年目を迎えるエースが今年もチームを引っ張る。
⑥ASソリーソス長穂(昨年18位)vsリガルーコ松橋(昨年15位)(長穂平)
昨年はシーズン途中に本職センターバックが不在となるなど、編成面で疑問を残す結果となった長穂。補強は萩原(JSL・春日)、新納(玉鷲学園高校)、矢羽田(赤倉大学)の3名のみと、編成の改善が十分に進んだとは言い難く、不安を残す中での船出となる。「地底軍団」松橋は4年連続の残留を果たし、今年こそはプレーオフ進出へと鼻息が荒い。在籍13年目を迎える斎木を中心に、チーム一丸となってシーズンに臨む。
⑦宮羽レオーネ(昨年19位)vs文島アミナチオン(昨年4位)(みやば陸)
昨年残留争いと昇格争いを演じたチームの一戦。宮羽は課題の守備を改善できたものの得点力不足に悩まされ、昨年は終始降格圏に低迷した。JS1・山城からのレンタル加入となる宇都宮、ルーキー埴原など攻撃のカードを揃えた今年は捲土重来を期す。終盤の見事な追い込みで4位に食い込み、プレーオフに進出した文島はエリンバード監督が今年も続投。GK柳田を起点とするポゼッションサッカーを武器に、開幕からスタートダッシュを決められるか。
⑧AC海原トラフィス(昨年20位)vsアヴァンツァーレ由間(昨年8位)(中央朝市)
一昨年に流出した主力の穴を埋められず、最終節でようやく残留を決めるなど、昨年は大苦戦に陥った海原。オフの補強もルーキー3名のみと控えめで、今シーズンも厳しい戦いが予想される。昨年大躍進を遂げた由間はFW丁野、GK吉岡など多くの主力選手の慰留に成功。一気に自動昇格圏を狙う。
⑨カタランティス北森(昨年17位)vsホワイルージュ四ツ小屋(昨年JS1・18位)(雪美人D)
北森の開幕戦は2年ぶりの「白樺本線ダービー」となる四ツ小屋戦。大学No.1ストライカーとの呼び声も高いルーキー中臺をはじめとした新戦力を加え、昨年前半戦のような快進撃を披露したい。一昨年の奇跡の昇格から一転、1年でJS2に逆戻りとなった四ツ小屋は主力の大半が移籍。若手を中心としたメンバーで、1年でのJS1復帰を目指す。
⑩砥湊ユナイテッドFC(昨年JS1・16位)vsグリークス鹿ノ平(昨年JS1・17位)(NDフィ)
JS2降格の憂き目に遭った両チームによる一戦。名門・砥湊ユナイテッドはクラブ創設史上初めてJS2を戦うことになったが、MF八重樫(→山城)を除く主力が概ね残留し、戦力に不安はない。JS2特有の過密日程と、引いて守る相手にいかに対応できるかが鍵となる。対する鹿ノ平は6年ぶりのJS2。ユース時代から鹿ノ平を知る「ミスター・グリークス」山県新監督の下、クラブの哲学を再構築する一年となる。
⑪由良アガラッセ(昨年JS3・1位)vsバラディフィエロ三国(昨年JS3・2位)(岡本防災)
念願のJS2初昇格を果たした由良は同じく昇格組の三国と対戦。昨年のJS3得点王であるFW八本を中心に、JS3史上最多得点を記録した攻撃陣がJS2でも通用するか。対する三国は5年ぶりのJS2復帰。従来の堅守速攻をベースに、GK鬼門など大型補強を敢行した。開幕からスタートダッシュを決め、台風の目となれるか。
毎年激戦が繰り広げられるJS2リーグ。最終節にどのようなドラマが待ち受けているか、今年も熱い戦いから目が離せない。