緊急辞退宣言
突然だが僕は今、ベーシックインカムシネマズの受給者候補になっている。
そして、それを辞退する。
ベーシックインカムシネマズとは何か
「ベーシックインカム」
この言葉を聞いたことがある人はどれくらいいるだろうか?
恐らく、ほとんどの人は存在自体を知らないだろう。
僕もつい最近、知った。
ベーシックインカムとは「全ての人が最低限の生活を送れるように、政府が国民に一定の現金を定期的に支給する」という制度で、オランダやイタリア、カナダ
の一部の州で導入されている。
その存在を知った池内慶さんという起業家が、ベーシックインカム社を起ち上げ、ベーシックインカムシネマズというサービスを開始した。
サービス内容
べーシックインカムシネマズとは「1年間ベーシックインカムを支給したら人はどうなるのか」をドキュメンタリー映画にして放送するサービス、まあ一種の社会実験のようなものだ。ちなみに政府は一切関係ない。
4ヶ月に一度クラウドファンディングを行い、映画の配信を続行するか否かが視聴者によって決められ、失敗した場合、支給もストップする。
そして、今現在9名のベーシックインカム受給者のドキュメンタリー映画を配信している。
配信者は、早稲田大生の元AV男優や唯一のドールパフォーマーなど、皆が個性的で、いい意味で癖が強い人々だ。
僕が選ばれたワケ
なぜ選ばれたか、
篠塚康介さんが社長に直々に推薦してくれたらしい。
「こいつは俺より面白くなる」
…と。
彼は早稲田大生の元AV男優で、今はベーシックインカム社で働いている。そして、初の受給者である。彼に一度だけ会ったことがある。話してみると中身は本当に普通の青年で、経歴とのギャップに驚いた。
候補に選ばれたことを知ったとき、僕はすごく嬉しくなった。なぜなら僕には、他人とはちがう「何か」があったということだ。
つまり僕は特別な存在だったということだ。
世界に9人しかいない、
10人目になれる…
そう考えると、僕はすごくワクワクした。
なぜ辞退するか
最初はすごく嬉しかった。
しかし考えている内に、僕は受給すべき人間ではないと思った。
他の方には、周りのことを考えていたり、明確な目標がある。
僕にはそれがない。
「整形してカッコよくなりたい」
これは完全に自分のことしか考えていないし明確な目標でもない。こんな映画を誰が見たいと思うだろうか?僕だったら絶対に見ないしクラファンも支援をしないと思う。
僕は何も考えていない、中身がすごく薄っぺらい人間だ。
こんな人間がベーシックインカムを貰ったら、いままでの受給者や池内さんに失礼だ。
そう思い、僕は辞退することにした。
これから僕は
見た目よりもまずは中身を磨かなければいけない。そう感じた。 最近は自問自答を繰り返し、自分がどういう人間なのか、少しはわかってきた。だが、まだまだ薄っぺらい。
とりあえず、これからも色々なことを考えて、自分なりの答えをnoteに描いて投稿していこうと思う。